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和歌山を元気にあたたかい改革

仁坂吉伸の思い

エネオス和歌山製油所の製油所機能の停止

2022年01月26日

 大変な事になりました。1月25日突如としてENEOSホールディングス株式会社が和歌山製油所の製油所機能の停止を発表したのです。この製油所は和歌山県にとって、この80年間ずっと大事にしてきた至宝です。他にそう依存すべきものの少ない和歌山県にとって、製造品出荷額の20%弱、所在地の有田市にとっては何と90%以上のシェアを占めているのです。それが撤退されてしまうと、有田市は吹っ飛んでしまうし、和歌山県も立ち上がれないほどの大打撃になります。何よりも80年間もこの製油所とともに暮らしてきた有田市の市民にとっては天下の一大事です。私は、至急同社の大田社長に面談を申し入れ、意見を申しました。その会談内容は、先方の許可なく公開はできませんので、その後に行われた囲み取材の際、私が述べた内容を、これは私の責任で発言したことですので、ご紹介します。

質問:本日、お話されたのはどなたで、どのようなお話があったのか、お聞かせください。

― 今日は、大田社長にお会いしてきました。副社長も同席しておられました。
 私の方からは、ちょうど昨日から、こちら(東京)に私は来ていて、仕事をしないといけなかったのですけど、一昨日、私はこのことを知りましたので、直ぐに社長にアポを申し込んだら、大田社長は和歌山にいらっしゃっていて、入れ違いになってしまった。大田社長も私に会いたいということで、今日お会いしましょうとなったのでお会いしました。
 私の方からは、長い経験から言うと、企業の意思決定は、大体わかっています。例えば、会社の存続、合併、重大投資案件、そういうのは、ものすごく秘密にするから、唐突に聞いたということを怒っているわけではありません。だけど、すごく怒っています。何を怒っているかというと、東燃の時代から、有田市は、ほとんど東燃にだけ頼って生きてきた。和歌山県にとっても、製造品出荷額の20%弱があの工場なんです。有田市は、90%以上があの工場です。ですから、ある意味ではモノカルチャーなんです。そのモノカルチャーの所を、工場閉めます、次の展望も示さないで閉めますと言うのは、その地域に死ねと言うのと同じじゃないですか。経団連の副会長もやっておられ、日本を代表するエネルギー会社、むしろ日本を代表する大企業です。その企業が、次の展望も示さないで、「閉めます、次は何か考えます」というのでいいんでしょうか。それは、もう、徹底的に抗議したい。これまで尽くしてきた地域の人達のために、社長には長々説明しました。次の展望をもっと積極的に言って欲しかった。断固、雇用を守ってもらいたい。太陽光を敷き詰めるなんてとんでもない、という話を私からしたわけです。

質問:そのお話に対して、大田社長からはどういった答えが返ってきましたか。

― まず、「今、何年何月何日にこういう投資をして、これをやります、と言えるはずがないでしょ。だけど、自分は少しリスクを冒して、例示として、水素とかバイオ発電とか、いろんな可能性を述べました。記者会見でもそう言いました。それをもっと評価して欲しい」というふうに言っておられました。

質問:それに対して納得されましたか。

― 私は、納得はしていません。それはそうかもしれないけど、大企業として考えたら、少なくとも、結果としての報道、そういうことも一応考えを及ぼして、どんなインパクトを与えるかなということを考えて、発表したりすべきじゃないですか。もし、そういうお考えがあるとしたら、そちらを前面に出して、例えば、工場の抜本的再編をしないと生きていけないとか、それは雇用を守りながら必死になって考えるとか、例えば、こんなのがあるとか、そっちを重点にして発表すべきだったんじゃないですか、と。
 「リストラで閉鎖します、効率が一番悪いんです」とおっしゃるけども、少なくとも、ちょっと前までは、東燃の中では一番、儲かっていた製造所なんです。JXTGになってから、ちょっとよくわからないけど、少なくともそうやって貢献して、会社の存続のためにやってきたのを、今は多分あんまり儲かっていない、そんな中、「斬り捨てていきますというふうに言っていない」と言うんだけど、言っていないのだったら、少なくとも、言っていないと世の中にとられるような行動を示さないといけないんじゃないですか、と言いました。
 そしたら、「それはよく分かりました。これから、県などと、例えば、協議会でも作って、跡地をどういうふうにして利用していくか、そういうことについて、これから相談をさせてください」、そういう話でした。
 それで、私は満足しているわけではありません。例えば、跡地の利用といったって、いろんな利用がありますよね。それで、従業員だけで500人以上いる。それから協力企業で1000人以上いる。1500人の雇用が有田市を支えているわけです。そしたら、その有田市が、これからもエネオスと一緒に生きていけるんだ、未来を見ていけるんだ、そういう再編をして欲しい。ちょっとだけ何かやるから、少し何人か雇用が残ったからいいでしょう、従業員は配転するから生活に困らないからいいでしょう、そんなもんじゃありません、ということを申し上げました。
 もっと言うと、実は、一回この話は、詳しくは言いませんが、2011年に起こった。当時は、エクソンが東燃を支配していて、エクソンもちょっと事情があって、工場を閉めなきゃいけないという話があった。その時は、事前に相談があった。その時は、私は、無茶苦茶暴れました。これは同じ理由です。モノカルチャーなんだと。エクソンは、これから、ありとあらゆるところに投資をしていくだろう。それから、世界中でいろんな所と、地域と組んで生きていかないといけない。その時に、調子が悪くなったからといって、ある地域を廃墟にして、それで世界で生きていけますかというふうに言った。そしたら、エクソンですら分かってくれた。そんなことをしたら、そんな企業とは、例えば、投資の協力なんてできるかというような話になるでしょうと言ったら、その通りだということになって、現在の工場が存続になっている。まあ、いろんな事情があるけど、MBOされたり、MBOがあったりして、経営者を変えたり、操作をしながら存続している。だけど、アメリカ企業でも、そのぐらいのことは分かりますよ。日本の企業で、しかも日本の代表企業で、しかも経団連の副会長を務めておられるような、立派な人たちがいっぱいいる企業が、こういう印象を与えて、地域の人たちを失望させていいんですか、ということは申し上げました。多分、胸には留まったと思います。

質問:1点確認したいのですが、本日、撤回を求めるということはせずに、要は、跡地利用だったりとか、雇用の問題だったりとか、そういった点に対策を求めた、そういう主旨でよろしいですか。

― そうですね。撤回というのができるかというと、私も、長年の経験から言うと、多分出来ないだろうなというふうに思います。もちろん、撤回していただけて、さらに設備投資もしていただいて、他の工場を潰して存続していただければもっといいんですよ。いいんですけど、それは無理だろうなという状況判断がありました。従って、それは強調しませんでした。別に撤回しなくてよろしいと言っているわけじゃないけど、そこを強調したって、オオカミの遠吠えだけになっちゃうから。やっぱり、これからのことを責任のある企業としては考えて貰いたい。これから同じようなことが起こるけど、例えば、東京の近郊で工場を一つ閉めても、人手不足で困っているんだから、それは吸収されていくでしょう。それから、同種の工場が近隣などにいろいろあるから、そういうところに入り込むことができる。だけど、地域に根ざして、地域の人たちが、80年間働いているところが、配転で済むはずがないでしょう。それは地域がなくなるってことです。配転のできないような下請は、仕事がなくなって残念でしたと。そしたら地域は滅びますよ。廃墟になった地域を残して、世界企業となりえるかというと、なりえるはずがない。エクソンですら分かってる。ということを強調してきました。考えとしては分かってくださったと思います。

質問:本日、大田社長と会われて、知事の御意見を言ったと思うんですが、今後、和歌山県として、この問題に対してどのような対応をしていきますか。

― 和歌山県は、とにかく雇用を守っていただきたいと思っています。雇用というのは下請けも含めて、今まで、現在の状況でエネオスと共に生きている人達をみんな守ってもらいたい。そういうふうに思っています。守り方は、いろいろあると思う。雇用につながらないようなことをするので、それで我慢してねというのは、絶対に容認しない。これから石油企業は大変だと思う。だけど、石油企業が石油じゃなくてエネルギーの大きなラインナップの中で、我々が生きていくとエネルギーは必ず使いますから、それをどうやって自分達がその中にはまっていくか、企業にとって大変大事な話でしょう。はまっていく時の大きな要素として、和歌山の有田工場を使ってもらいたい。そういう思いです。

仁坂 吉伸

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