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仁坂吉伸の思い

熊野比丘尼

2013年04月15日

 昔から日本では熊野信仰がさかんでした。「蟻の熊野詣で」と言われるほど多くの人々が熊野に参詣しました。こういう風に栄えている時には、必ず制度としての工夫があります。昔、我が和歌山県は熊野参詣を宣伝するために熊野比丘尼を全国に派遣して人々を勧誘したのです。営業ウーマンですね。また、「先達(せんだつ)」と呼ばれる人々が全国から参詣客を熊野まで連れて来ます。旅行業者とガイドですね。さらに、現地熊野では「御師(おんし)」と呼ばれる人々が訪問客の旅館の手配などを引き受けるのです。今流行の着地型観光業者ですね。このように我が和歌山県では、昔は熊野参詣を支える観光業の隆盛があったのです。観光振興が叫ばれる中、今、その子孫である我々はもう一度、これらのジャンル毎に熱心な活動を展開しなければなりません。第一にPR、キャンペーンを全国、全世界で展開しなければなりません。第二に旅行業者へのアタックも大事です。第三に着地型観光業者の奮起を期待したいところです。
 和歌山県では、JRのデスティネーションキャンペーンなど様々な重要案件のあるこれから3年間を和歌山の観光振興にとって最大のチャンスと捉えて、各地でキャンペーンをはり、若手職員も含めて日本国内はもちろん世界中の旅行業者に積極的にアタックをかけています。そのうち1つが、今年の伊勢神宮式年遷宮の際、お伊勢さんにお参りする客に和歌山まで足を伸ばしてもらおうという試みです。このため、私も昨年お伊勢参りの主体である全国の神社2,000社に手紙を送り、県の職員はこれまで42都道府県478箇所の神社やその総代会に勧誘に参りました。まさに現代の熊野比丘尼です。

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