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テレビが政治をダメにした
2013年04月22日
ある政治家が「テレビが政治をダメにした」という本を書きました。政治を視聴率を稼ぐためのショーのように扱うマスコミが、視聴者受けのよい片寄った番組を流して政治を翻弄しており、政治家もテレビで取り上げてもらえると知名度が上がり、選挙の時強くなるものだから、それに媚びることばかり考えて、政策の勉強もまともな論争もしなくなると語っており、私はいつもそう思っているものですから、我が意を得たりという感がしました。
私も、これはとんでもないなあという思いをテレビに関して持ったことがあります。知事就任後1年も経っていなかったと思いますが、関西の他の知事とともに朝日放送のトーク番組に呼ばれました。様々な政策課題について知事に論争をしてもらおうというわけです。その1つに「地方分権」がありました。そこでまず、この問題についてキャスターが解説するわけですが、そこで用いられたフリップは、各知事の顔写真が載っていて、私だけ地方分権に反対、他の知事は賛成という中々印象的なデザインになっているのです。どうやらその少し前、政府の地方分権推進委員会の意見が出て、それに対して礼儀正しい他の知事は評価するとの見解を示していたのに対し、礼儀よりも本質を重んじる私は、こんな不十分なものは評価しないと言ったものだから、仁坂は地方分権に反対に相違ない、何故なら仁坂は中央官僚出身でその回し者に相違ないからと、勝手に解釈されてしまったようなのです。「仁坂さんだけ地方分権に反対のようなのですが」と話を向けられた私が、「とんでもない。地方分権推進委員会の見解は、小手先だけの権限委譲ばかりが集められているだけで、本当に国が国として一元的にしなければならない仕事は何か、残りは地方に全て委せるべきだという本質的な議論をしていないので、不十分だから評価しないと言っただけですよ。地方分権に反対どころかもっとやれと私は言ったのですよ。」と答えたところ、番組収録中であったにもかかわらず、常連メンバーの1人が「それは面白くないなあ」と口走ったのです。官僚出身の仁坂知事が、中央省庁の意を体して地方分権に抵抗しているという「図柄」が描けなくなったら「面白くない」ということなのでしょう。政治はドラマでもショーでもありません。何でもそうして視聴率稼ぎの道具にしてしまうとんでもない組織だと思った経験が私にもあります。
またこの本では特に、ある党の党議の模様が描かれていて、かなりの人々が、テレビが中継している時だけ現れて、スタンドプレーで執行部批判をして、テレビがいなくなると全く政策論議に無関心で、討論に参加すらしないといったことが赤裸々に紹介されていて、さすがにそこまでかという思いもしました。
この本のように、テレビ局などのマスコミを批判すると、マスコミにしかとされたり、睨まれたりするのではないかと思って、著者のことをいささか心配しますが、私も含めて日本の将来のために、また私の場合は和歌山県の未来のためにマスコミを利用して人気を出そうなどとは考えないで、いつも正論を吐く覚悟を持つべきだと思います。それに、そうしていれば本当はマスコミもそういう立派な事を言う人のことも取り上げてくれるという事例を、私達も身近にいくつか見ています。
