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仁坂吉伸の思い

松の木の「こも巻き」

2014年01月20日

 今年の冬はとても寒い。私は南国育ちなので(と言っても和歌山県民の大部分はそうか!)寒いのは苦手である。寒いなあと移動途中の車中からお城の方を眺めていると、所々に幹に「こも」を巻いた松の木が見える。新聞で毎年報道される冬の風物詩である。例えば昨年11月8日の読売新聞の記事はこうである。
 『立冬の7日、和歌山市の和歌山公園で、害虫を防ぐために約270本の松の幹にわらで編んだ「こも」が巻かれ、冬支度を整えた。こも巻きは虫が暖かい場所に集まる習性を利用した駆除方法。来年3月にこもを外し、中の害虫と一緒に焼却する。(後略)』

 よく見ると、こもを巻いているのは松の木だけで、エノキとかサクラとかムクノキとか、お城に多い他の木には巻かれていない。そこでふと思った。「どうして松の木だけに巻くのだろう。」一般にあのこもはああやって巻いておくと、冬の間に木の害虫が寒を避けるためにあのこもの中に潜り込むので、これを春先に焼却すると害虫駆除に役に立つと理解されている。でもどうして松だけなのか。昆虫大好きの私からすると、エノキやサクラの方が松よりずっと昆虫が好む木であり。松を食べる虫は少ないのになあと思うのである。
 そこで、随行秘書君に色々調べてもらった。
 インターネットで調べた情報によれば、「松の幹にこもを巻くのは、松に付くマツカレハという蛾の幼虫が冬の間にこもの中に潜り込んで越冬するのを一網打尽にするため。」とのことである。なるほどと思うものの、さらに昆虫少年の私は追求するのである。「でもマツカレハなんか、最近全くと言ってよいほど見ないよ。本当にお城の松にマツカレハが付いているのかね。」
 そこで再び随行秘書君が調べてくれた。今度は、この作業をしている市役所の和歌山城公園の管理係の方に聞いてくれた。
 そうしたら曰く「確かに最近はマツカレハに松が食害されているということはない。こもの中に入っているのはクモかゴキブリの類だけである。しかし、松にこもを巻くというのは冬の風物詩となっているので、皆さんの期待を裏切ってはいけないので、継続して実施している。」
 これで疑問はすべて氷解である。どうせ公園管理の職員さんがするのだから費用もそんなに莫大にはかかっていないと思うし、季節感を楽しんでいる人々の期待を裏切りたくないという市役所の人々の風流な気持ちをあながち批難をするべきものでもなかろう。ただ、クモは木を食害する虫を食べるので益虫なんだけどなあとは思うものの、一々目くじらは立てるまでもあるまい。しかし、毎年毎年決まったようにこの松の幹へのこも巻きを報じ続けているマスコミの方々は、この真実を分かっているのであろうか。

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