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仁坂吉伸の思い

武家屋敷の保存

2014年07月28日

7月8日の朝日新聞の記事「和歌山唯一『門長屋』取り壊しへ」を見てびっくりしました。和歌山市で唯一残っていた江戸時代の武家屋敷が取り壊されるというのです。記事は、和歌山市に相談したが、何とも出来ないとのことなので、せめて残っている内に写真を撮って記録しておこうとのことでした。この記事を見て、すぐに県庁内の関係部局を集めてみんなの持っている情報を吐きだして、どうするか相談しました。ポイントは、

①現状はどうなっているのか。

②そもそもこの家は歴史的、文化的に意味があるのか。

③もし残すとなると、それはそもそも可能か。また、資金的にいくらかかるか。

④何故我々の耳にこれが入ってこなかったのか。   です。

その結果、この家は内部は改装されているが、本当に現存する江戸時代の武家屋敷はこれしかないので残す価値はある。家の持ち主が開発業者に売ったので、近く取り壊して、宅地開発が行われるようだ。また、この物件の半分は持ち主が違って、こちらはまだ人が住んでいるとのことでした。また、市役所にはかなり前から相談に行っているが、「文化財の指定を受けていないので助力は出来ない」というのが担当の方の見解で、市長にはこのことは上がっていなかったそうです。また、県には売却も含め情報は一切来なかったとのことでした。

 

そこで、早速、これを解体移築したらいくらかかるのか検討しよう。急いでやろう。その間取り壊し工事をちょっと待ってもらわないといけないので、開発業者に少しだけ待って下さい、と私から頼もうという事にしました。当時私が超過密スケジュールで多忙だったので、副知事にプロジェクトマネージャーを頼みました。

開発企業の会長に電話でお願いしたところ、「どのくらい待つのですか」と聞かれたので、「そんなに時間はかかりません。県庁の仕事は早いでしょう」と申し上げたら、快く協力を承知して下さいました。

予算面の検討をして、最終的にはゴーサインを出し、現在は半分の現在の入居者に立ち退いて転宅してもらうように交渉するとともに、出来るだけ安上がりになるように考えつつ、開発工事の邪魔に出来るだけならないように仕事を急いでいます。

大橋市長にも電話をして、やはり上がっていなかったことが分かりましたが、「和歌山市の城下町だった時以来の唯一の生き残りですから、協力して残しましょう。費用は半々という事でいかがですか」などと頼みました。

 

そうこうしているうちに、朝日新聞の当初の記事を書いた加藤記者が中々取り壊されないので不審に思い調べたら知事が保全の方向で動いているということを察知し、もう一度7月25日にその旨の記事「門長屋、県が移築方針」を書きました。

「知事が激怒して」だけ余計ですが、真相が書かれてあると思います。激怒云々は、文化財の保存を業とする部局に「知らなかったと言うが、文化財を守るという職務に情熱を持っていたらあれはどうなっているか、これは大丈夫かと訴えがなくても自分で調べに行って状況をキャッチするのが当たり前ではないか」と苦言を呈したものですから「激怒」になったのでしょう。

 

解体、移築にはお金もかかりますし、そのお金は県民の皆さんのものですが、やはり、和歌山県民としては誇るべき歴史や文化のために、なにがしかのお金を使ったっておかしいことはなかろうと思っています。移築先も決まっていませんし(可能な候補地はいくつかあります)県議会で予算も承認していただかなければなりません。しかし、県民の方々は理解して下さるんじゃないかと思っています。

同様な例は、間もなく岩出市根来に移築完成予定の一乗閣という県議会議事堂があります。現存する木造の県議会議事堂として全国でも珍しいものだそうです。和歌山県の民主主義の記念物ですね。

関連記事

朝日新聞デジタル 2014年7月8日付 和歌山)和歌山唯一の武家屋敷遺構「門長屋」解体へ

朝日新聞デジタル 2014年7月25日付 和歌山)武家屋敷跡、保存へ 県が移築方針固める

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