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仁坂吉伸の思い

言霊の国

2015年07月06日

 言霊の国という言葉があります。ことだまの国と読みます。日本人は、昔から言葉には力があると思っていて、同じ内容を表すときも悪い言葉を使わず、良い言葉を使う性癖があります。浅瀬に生えているアシをヨシとわざわざ呼ぶが如しです。また、ずっと昔の政治は、具体的な行動を起こすと言うよりも、あらまほしき事を和歌に詠んで願うという事であったと歴史家は語っています。
 これらは、日本人の優しい心を表す現象として一概には批判をする必要もないとは思いますが、現在の社会において、「あれかし」と願っても、美しい言葉だけでいくら述べ立てていても、現実がその通りになるわけでもないことを我々はよく知っています。しかし、それにもかかわらず、この言霊の精神は我々の現代生活にも色濃く影響を及ぼしていると私は思います。
 みんな戦争はいやです。嫌いです。絶対に避けなければならないという事は皆分かっています。しかし、そのために、戦争反対、絶対に戦争はしてはならない、平和大賛成と言っておしまいという風潮があるように思います。戦争を避けるためには、打っておかなければならない布石があり、それを考えたり、実行しておかなければならないはずなのに、そういう事を考えたり口にしたり、することはとても嫌いという人が多いようです。そういう現実的な行動をしようとすると、どうしても「言葉」が麗しくなくなります。抑止力としての軍事力の整備や仮想敵対勢力を想定した上での安全保障協力などを考えなければならないのに、これらの持っている言葉の汚らわしさにどうしても我々はそこから目を背けがちです。それ以上にそういう現実的対応を考えたり、しようとしてたりしている人を迫害しがちであります。安全保障のあり方を議論しようとする法律案を「戦争法案」と名付けて、頭から嫌うが如しです。
 もちろん中身が大事ですから、法案の中味がいいかどうかは賛成反対、それも全部又は部分的にと色々な意見があってよいとは思いますが、うるわしい言葉だけで止まっていることだけでは問題の解決にもならず、日本の将来の心配が消える訳ではありません。
 昔も今も、和歌を詠じて念ずることで現実を変えられる訳がないと、我々は皆分かっているはずなのに、耳ざわりなテーマを議論する事に嫌悪感があるのは、我々が未だ言霊の呪縛にとらわれているからではないでしょうか。

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