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仁坂吉伸の思い

大放言

2015年12月14日

百田尚樹さんという作家がいます。「永遠の0」とか数々の心を打つ名作を書かれた作家です。安倍首相とも親交があるのか、選ばれてNHK経営委員会委員などもしている人です。日頃から歯に衣着せぬ発言をして、一部のマスコミなどに叩かれているのがよく目につきます。

この百田尚樹さんが「大放言」という本を書きまして、新潮新書で売り出されています。このところ毎日、和歌山と東京の間をピストン出張という日程なので、たまたま機中で読む本を求めようと関空の書店に立ち寄ったところ見つけまして買いました。表紙にはバカでかいカバーにバカでかい字で「誰も言わないなら私が言う」と書いてありまして、これはおもしろそうだと思ったわけです。早速、機中で読みましたが、えらくおもしろく、往復の機中と関空から和歌山への深夜の車中で読んでしまいました。「そうだな」と思うことが多く、主義主張には色々と人によって違うと思いますが、おもしろいですから皆さんにもお読みになられることを勧めます。

 

実は私もこの本がおもしろいというだけあって、放言をする癖があり、時々叱られるということになりました。

覚えているのでは前にもこの欄で申し上げましたが「切腹」事件というのがありました。これは、高速道路料金を政府が選挙がらみでうんと下げたことがあり、それまでの料金を前提に経営が成り立っていた南海フェリーが一挙に客を高速道路に取られて経営が成り立たなくなった時、本来なら自分がやった行為で生じた話なのだから、国が対応を考えるべきところ何もしないので、当県と徳島県で相当多額の補助金制度を作ったことがありました。その時、記者会見で記者から「南海フェリーは、こんなものでは足りないと言っていますが、どうですか。」という質問があったので私がムッとして「そんなことは県に言うよりは、原因を作った国交省の前で切腹でもしたらどうだ。」と言ったことで騒ぎが起きたのです。曰く「何という残酷な人か」、「横暴だ」等々。「確かに少し奇矯な言葉を使いすぎたかな、失敗、失敗、反省」と思っていたのですが、あまりにも批難ごうごうなので、よく考えると、さてはと思いつくことがありました。

それは、私はその切腹を諌死の意味で使ったのですが、記事を書いた記者や報道を見て反発した人はこれを「そんなことを言う奴は死刑、切腹の刑じゃ」と私が言っていると取ったのではないかと言うことです。私は、森鴎外の小説とかが好きですが、その中に誰かを諌めるために切腹をする人の話などがいっぱい出てきますし、素行の修まらない織田信長を諌めるためにお守り役の平手政秀が切腹をして諌めた話は有名です。それで、「国交省を諌めるために切腹したらどうだ」と言ったつもりだったのですが、最近の記者は、この諌死という意味での切腹が彼らの教養目録になかったようなのです。そもそも、「国交省に抗議したらいいではないか」と普通に言えばよいものを「国交省の前で切腹でもしたらどうか」などという乱暴な表現をしたのが間違いですが、まさか記者諸君の教養目録に諌死がなかったと言う事まで読めていなかったのも、大いなる間違いでありました。

皆さん、私は、このようにおっちょこちょいですが、反対意見を述べる人を死刑にしたり、切腹を申し付けるような残酷で傲慢な人ではありません。

もう一つ、この本の中で繰り返し出てくる話は、暴言で非難ごうごうとなる時は、本当は、そのきつい(皆が批難している)表現を使ったのは事実だが、報道が前後の脈絡などを飛ばして、その表現だけをことさら強調して読者におもねったり、表現の趣旨を少し変えて発言者が悪い奴だと演出して見せたりということから始まっている、という事です。

これもさもありなんと思いました。こういう場合、内容よりも言葉が大きな要素を占めます。だから暴言トラップに引っかかる人は文才のある人か、又は、サービス精神のある人が多くなると思います。聞いている人が興味を持って理解できるように、わざと面白い表現を使うからです。印象深くするために例え話なんかを持ち出すととても危険です。「××なんぞに例えるのは何たる非常識か」という事になるからです。私もちょっとサービス精神がありますので実は危ないのです。

この「大放言」はあんまりおもしろくて、つい調子に乗って、では私も放言をしてやるかという誘惑に駆られますが、決してそんな事は致しません。何故かというと私の任務は、和歌山県のために一心不乱に尽くすことであって、その私が放言などをしてその結果余計なエネルギーを割かなければいけないとしたら、県民の皆さんに申し訳ないからであります。

従って、自分の信念を偽るようなことは申しませんが、ことさら奇矯な言葉を使って物議を醸すようなことは、出来るだけ避けるようにしたいと思います。

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