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仁坂吉伸の思い

人脈について

2016年04月11日

4月1日には、毎年大人事異動があります。せっかく仲良くなったのに、また知らない人が来て大迷惑だという県民の皆さんの声もあり、前よりは異動期間を長くしていますが、それでもいつか異動の時がきます。それで私は職員の皆さんに、引き継ぎの際には、人脈もちゃんと引き継げよというようにお願いをしています。

私は今故郷の知事をしていますが、知事になる前から仲良くしていただいていた方、お付き合いをしていただいていた人、面識があってお互いに認識を保っていた方等と昔からのお知り合いには随分助けていただいています。もちろん、知事になりましてから、特に和歌山県内でとても多くの人々とお知り合いになりましたし、県外でも知事としての仕事をしていく上でまた新しいお知り合いを得ることができました。こういう方々との関係は、どこかで知り合いになるきっかけが存在する関係があったとしても、その関係が異動その他で切れたとしても、ずっと続くものです。本当にありがたいことだと思います。

と今はそう思っているのですが、不肖の私が役人になった頃はそうでもありませんでした。そもそも政治家の先生方は、小役人の私から見ると、理不尽な圧力をかけてくる存在だから敬して遠ざかっていようと思いましたし、業界の方々と仲良くするのは、癒着に繋がるような気がして、その時だけの表面的な付き合いでいいやと思っていました。
しかし、これはまったく間違いだということが入省7-8年目ぐらいで強烈に分かりました。
当時の通産省にも、中々立派な先輩がたくさんいました。そういう先輩は、とにかく仕事がよく出来るわけです。我々事務官が心血をそそいで練り上げた政策を、納得してくれたら、直ちに実現してくれるのです。また、困った事も相談に行ったら、あっという間に解決してくれるのです。これはすごいなあと思って、そういうえらい先輩の事をよく観察していたら、やっぱり1つの秘訣があることが分かりました。それは、そういう人が物すごい人脈を持っていることです。当時私が所属していた機械情報産業局で私が尊敬していた(もちろん今も)先輩に小長啓一さんという方がおられました。先述のように、様々な事を事も無げに解決して下さるのですが、当時の機械情報産業局次長室(と言っても県庁の部長室ぐらいの幅の狭いパーティションで囲っただけの部屋ですが)の前を通ると小長次長が電話で話す大きな声がいつも聞こえてきます。それも明るく、朗らかで、要領が良くて、次々と物事が決していくのですが、およそどこから出てきたかと思うような広範なお相手と次々とそういう話をしておられるのです。これはすごいと思いました。自分も少しでもそういう人になりたいと思いました。
当時の児玉幸治総務課長も岡松壮三郎電子政策課長も皆そういう人で、ものすごい人脈を持っておられて、そういう相手の方々を誠実に説得して下さって、どれだけ我々下のものが助かったか分かりません。岡松課長などは、当時意見が異なっていた他の省庁の審議会の会長の所まで、私を連れて行かれて、会長の考え方をすっかり変えてもらってくれました。

しかし、中央省庁にいたから、それだけでこういう人脈ができるとは限りません。相手の人が嫌な奴だ、信頼できない奴だと思われたら、経歴はまったく逆に働くでしょう。人脈のもとはやっぱり自分を磨いて、誠実に仕事をし、かつ有能であると人に思ってもらえるようないい仕事をすることでしょう。
しかし、それに加えて、やはり、こつもあるように思いました。まず、知り合った人はずっと大事にするようにしようと思う事だと思います。そして、礼儀も大事です。お世話になってもお礼も言わないではいけません。(私は、この点いつも申し訳ないと思うほど不義理をしています。)そうして、今度は知り合いから頼られたら誠実に対応することです。私はギブ・エンド・テイクのように交換条件のように考えるのは間違いだと思います。ギブ・エンド・ギブでもテイク・エンド・テイクでもよい。しかし、いつかお世話になった人に頼られたら、ギブ・エンド・ギブでもよいと思って親切な対応としようではないかと言うことだと思います。最後に人脈はメンテナンスをしないと忘れられます。時々はお付き合いをしていないと中々覚えてもらえないと思います。小長さんのあの機関銃のような電話は、人脈のそのメンテナンスにも役立っていたのではないかと思います。そう言えば、いつも「あのときはお世話になりました。その後は○○はいかがですか、ハハハハ。」などと礼儀を尽くしておられました。
そして最後の最後に、しかし、そうやって築き上げた人脈も、年とともにやはり細るということです。知り合いが引退した、さらには鬼籍に入られた、そう言うことで、段々と細くなることは否めません。そう言う時は、また次の若い方々にこういう立派な先輩を超えてもらうしかありません。

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