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教育をみんなで
2017年01月04日
子供達の教育は最も大事な県の仕事だと思っています。今は制度が代わり、首長はそれまで教育委員会が担っていた教育行政も統括することになりましたが、以前は、全国の動きを見ていますと、問題が起きた地域の首長で、「教育は教育委員会の仕事だから私は手が出せないし、責任もない」といった発言をする人がたくさんいて、何と浅ましいことかと私は思っていました。教育委員の任命は首長の仕事ですから、以前の制度でも自分がよしと思って選んで仕事を委せている教育委員会が行った事を自分は知らないなどとよく言えるものだと思っていたからです。
こんな事を思ったり、言ったりしているものですから、私は教育問題は自分の一番大事な仕事の一つと心得て、教育長に色々お願いをしたり教育委員会の職員諸君に色々と指示を出したりしてきました。
いじめ問題が端的な例で、いじめ問題の解決のレール敷きをしてきましたし、個別のケースについても、少し深刻なケースは自ら指揮をして解決してきたつもりです。一つの例は、苦しい事があったら直接知事にメールをしてきてくれてもいいですよというメッセージを出して、そういう案件は特定の誰かの責任を問うというやり方ではなくて、学校ぐるみで、市町村の教育委員会も、県の教育委員会も、そして県庁内部部局も皆で協力して問題を解決していこうという方針で臨んできました。
その教育で、29年度から大きな政策転換を行います。コミュニティスクールの導入です。もちろん一部では県内でも採用しているところもありますが、全県内で一斉に採用しようと考えているのです。
昨今、和歌山県の学力が振るわないというデータが随分出ています。進取の気運に富み機転もきき、頭も良いはずの和歌山県の子供達が学力が振るわないのは何かおかしい。ここ数年和歌山県は、その対応に熱心に取り組んできました。もちろん学力テストの点を100点中5点くらい上げようとすると、ごく簡単です。5点も上がればランキングもはね上がります。テスト対策をやればいいのです。どうやら他県は、それを熱心にやり始めているらしい。しかし、点を上げるだけで真の学力がついていないと困ります。真の学力をつけるためには、まず先生の教え方を研修で強化し、卒業された教え方の上手な先生にも、もう一肌脱いでもらい、さらに学校の授業についていけなくなっている気の毒な子供さんに先生が分かるまで補習をしてあげる…こういう方針で、ここ数年間頑張っているところです。しかし、その効果も少し出たかなと思ったら、また少しダウンしてしまった所もあります。どうも何か足りないと言うことで、成績のとても良い福井県から助っ人できて下さっている牧野教育企画監のお話なども聞いて考えると、和歌山県は学校と家庭の協力がどうもうまくいっていないという結論に達しました。
和歌山県ではそれほど悪質なケースは少ないのですが、いわゆるクレーマーペアレントに悩んでいる地域もあります。意見はどんどん言って良いと思うけれど、学校の先生の立場も理解してあげようという回路がないと解がなくなります。クレームを満足させつつ学校全体の運営をどうやっていくかという点が、そんなことは私は知らないではうまくいきません。地域や保護者がどうしたら学校での教育がうまくいくか、全体に責任を持って解を見出す役割を担えれば良いと思います。
一方、特に福井県と和歌山県の違いは、家庭が子供達が勉強をすることができるようにどれほど協力しているかだと牧野さんは言います。先生が宿題を出したら、それはきちんとやりなさい、先生と生徒の約束なんだからと親が指導しないと困ります。朝ご飯をきちんと食べさせて学校へ定時に送り出してもらわないと困ります。スマホいじりで深夜までというのは、家庭で注意をしてもらわないといけません。先生が学校でせっかく良い道徳を説いても、家庭で家族が「そんなの守らなくても良い」と逆の事を言ったら良い子が育ちません。「お前の学校の先生はあほばっかりやからな」と親が言ったら、子供は真摯に学校の授業を聞かなくなります。成績が良くないから塾へ入れたので安心というのでは、子供は両方で同じように心を入れて勉強をしないので理解が進まないばかりか疲れるばかりです。
ある立派な人がお孫さんの授業参観に行ったら、来ていたお母さん達が先生がせっかく熱心に教えているのに、それを聞こうともしないでママ友とおしゃべりばかりでというのを目撃して情けなくなったそうです。
従って、学校の運営や教育のあり方を考える際に、地域の住民や保護者にも入ってもらい、学校での教育も、家庭や地域での教育も両方を対象に双方意見を出し合い、合理的な解決策を見出し、皆が協力して、教育の向上を図ろうというような制度を導入することに決めました。それがコミュニティスクールです。
これからの話なので、初めが肝心です。
一番大事な子供達の将来のため、皆で力を合わせて頑張りましょう。
