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仁坂吉伸の思い

自分のことばっかり

2017年09月28日

 この間、ある町の区長さん達の研修会にお呼ばれした時、皆さんとお話をしていたら、そのうちのお一人が「選挙だというので見ていたら、候補者があの党からこの党へ変わるというのが続発しているけれど、皆自分が通りたいだけ、自分のことばっかりやなあ」とおっしゃっていました。それではいけません。政党は、自分たちが理想とする社会を実現するための同志が集まったものであって、自分が地位を得る道具ではありません。大事なことは、その理想とする社会の形であって、そのために、皆が力を合わせて努力する拠り所が政党だと思うのであります。
 どんな政治家でも支持者がいて、支持団体がいて、所属する政党の仲間がいて、そういう人達との同志的結合で今までやってきたのだから、自分に有利だということで彼らを裏切って良いわけがありません。
 もっとも、それまでの組織と自分の理想が合わなくなり、対立し、仲間から疎外されたような時は、所属を変えるというようなことも一概には非難できないように思います。
 要は、「自分のことばっかり」なのかどうかですが、それは最終的には選挙民が決めることだと思います。

 当選者がどちらが多いかという事が大事な議員選挙の場合は、このように、自分のことばっかりの人が当選しても、その人は何十人、何百人のうちの一人でしょうから、まだ影響は少ないと思いますが、知事や市町村長といった首長を選ぶような場合は、たった一人の人を選ぶわけですから、その人の行動がその地域の住民の生活を直接変えてしまうことになります。したがって、その資質としては、議員さんよりもずっと「自分のことばっかり」人間ではいけないのは明白です。
 やはり、その職を志す人は、自分がなりたい、自分の人生に花を咲かせたいというのではなくて、その組織にとって自分がなって仕事をすることがベストだということを、絶えず問い続ける人でないといけないのではないかと思います。和歌山県の行政を預かる立場にある私もいつもそういう気持ちでいますし、これからもそうでありたいと思っています。

 一方、選ぶ人、すなわち有権者の方も、いささかどうかと私には思われる側面があるような気がします。すなわち、候補者をひいきの役者、タレントのように見ている人が多いのではないかと思うのです。政党に対しても、例えていうと、ひいきの劇団やタレントグループのような目で見ているような気がします。いわゆる劇場型民主主義であります。
 したがって、例えば、「なかなか格好いいなあ」とか「ちょっと図に乗り過ぎているのではないか」とか、「この辺でお灸を据えてやらねば」という発言がよく出てきます。候補者とか政党は、舞台の上にあって、自分は観客席でこれを見ているだけという形です。そういう場合、舞台が退けたら、観衆は満足してか、不満げかは別として、家路につき、そこにはその舞台とまったく関わりのない生活が待っているという図式です。

 しかし、現実の政治の世界はそんなものではありません。我々が選んだ候補者や政党は、劇場の舞台の上の存在ではなく、我々の生活そのものを左右するような働きをする存在なのです。例えていえば、結婚相手みたいなものだと思います。へたな相手を伴侶とすると自分の生活が大変になる一方で、いい相手との結婚生活はきっとずっと幸せなものになるでしょう。したがって候補者ではなく、選挙民こそ、自分のことを考えて一番よい選択をしないといけないのです。自分が選んでやるというのではなく、選挙民を幸せにしてくれるのは誰か、すなわち、選挙民の「自分のことばっかり」を考えるべきなのです。

 かつて、私は、TV和歌山が選挙の時の町の人の声と称して、「誰がなっても同じだから投票には行かない」と言っている人を大きく取り上げて報道したことに対して、批判したことがあります。誰がなっても同じでは断じてありません。例えば、私は今県民の皆さんに選ばれて知事をつとめさせていただいていますが、仮に別の人がその職についていたとしたら、同じことをし、同じ結果になっていたとは全く思えません。もちろんいい悪いに関わらずです。したがって、投票で、自分にとって一番いい人を選ぶべきです。一番いい人は、ひいきの役者タレントが誰かということではなく、自分のことを一番よくしてくれる人を選ぶべきです。10月22日は総選挙の投票日です。皆さん投票に行きましょう。

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