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仁坂吉伸の思い

持続する意思

2017年12月25日

 塩野七生さんの地中海世界についての本はとてもおもしろく、愛読していますが、所々に塩野さん特有の「いなせな決め言葉」が出てくるのがなかなかうならせるものがあります。塩野さんは女性だけれど、男の美学みたいなものの語り部としては超一流ではないかと思います。
 その中で、塩野七生さんの好きなヒーローで、私が勝手に筆頭だと思っているのはカエサルであります。それを評する塩野さんの表現は、力が入っているだけあって素敵なものが多いのですが、その1つに「持続する意思」というのがあります。それを単に根気があるとか情熱がいつまでも続くとか、月並みな表現をしないところが格好良いのでありますが、さてその持続する意思については、私自身に対する自己採点では、とても褒められたものではないと思います。要するに怠け者なのであります。

 仕事は切羽詰まらないとしないし、昔から宿題などは前日でないとしないし、コツコツと毎日反復練習した方がよいに決まっている英語のリスニングなどはどうもできません。最近は運動不足ですから体を鍛えないといけないことは明らかですから、毎日ランニングをするとか、ジムで鍛えるとか、そこまでいかなくても朝毎日散歩するとか、腹筋をやるとか、腕立て伏せとか、やろうと思えばできるのについ怠けてしまいます。それはいかんとある時狂ったようにたくさんするが、2・3日とそれが持続いたしません。まったく持続する意思がないのであります。
 よく見ていると、やはり、こういうコツコツと何かに持続して取り組んでいる人は、いつかは立派な成果を上げているようでありまして、そういう人のことは心から尊敬しております。

 しかし、他人の評価は違うようです。よう知事は働くねえ、いやにもならんでいつまでもがんばっているねえとよく言われます。真実は私は怠け者で、サボっていたり、より楽しい遊びに興じていたりする方が大好きなのであります。
 しかし、ただ1つ言える事は、私は使命感だけはあるつもりです。やるからには熱心に取り組もうという職業意識だけはあるといっても同義であろうと思います。
 したがって、その使命感からどうしても〇×はやり遂げてしまわないといけないと思うので、本当は怠けて、遊んでいたいのだが、やるしかないので、熱心に仕事に取り組んでしまうのです。今の仕事も、前にやっていた経済産業省の仕事も、こういう使命感をかき立てられるような案件がいっぱいあったので、知らず知らずのうちに、自分が仕事を持続してやらざるを得ない所に自分で自分を追い込んで来たという事が真実かもしれません。

 このような事は、最近の若い子供達も同様らしく、子供達が図書館や、スーパーなどの飲食コーナーなどで仲間に混じって一心不乱に勉強している姿などを見るとそう思います。私は、勉強は1人でしないといやだったので、やる時は自分の部屋にこもって姿勢などとても悪くやっていましたが、最近図書館などで熱心に勉強している子供達にその理由を聞いてみると、自分ではすぐ怠けてしまうので、他の人も熱心に勉強をしているところにいると怠けようにも怠けられないからいいのだとのことでした。なるほど、怠けられないように自分で自分を追い込んでいるので、これなど使命感で怠け心を何とか抑えている私などと同じことかもしれません。

 一方、この自分を追い込むということで大事な事は、動詞が能動型で受動型でないという事です。我が身を励ますためとか、使命感を達成するためとかの理由で、自分で自分を追い込むのなら、心が壊れることはまずないと思いますが、そういう所へ、他から追い込まれているという状況だと、その人の心はとても危険に晒されていると思います。上司からとてもできそうにない仕事を与えられて、心がめげそうとか、意に沿わない目的のための仕事をやらされているとか、やってもやっても次々と次の仕事が降ってくるとか、要するに能動型ではなく受動型になった時は、その人の精神衛生上大きなリスクがあると考えておいた方がよいと思います。
 受けに回って追い立てられるより、自分で工夫して、積極的に状況を変えていくべきだと思います。そして、それが自分だけではできなかったら、上司とでも誰とでも堂々と相談すべきであると私は思います。

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