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仁坂吉伸の思い

ひどいじゃないか 日本(2)

2018年05月14日

 前号に引き続き、今中央政界で起きている安倍政権バッシングの中で、私に見えている「真実」を語ります。次の2、は柳瀬唯夫前総理秘書官の国会での答弁についてです。

2 柳瀬前秘書官に対する国会の質疑を全部ではありませんが、東京出張時の仕事の合間に見ました。私は、柳瀬氏がテレビのインタビューで事前に言っていたように、100%誠実に、これ以上なく使命を果たしたと思います。実は柳瀬氏は、私が通産省秘書課の採用担当をしていた時に、通産省に入省した自慢の後輩です。学生の時から語り口は少しボソボソしているが正義感と感受性の強い立派な男だと思います。それが、総理秘書官になり、経済産業政策局長になり、経済産業審議官に登用され、安倍政権たたきの材料になったとたん、「芯がない玉ねぎ」(週刊文春)などと人柄までボロクソに言われ、実に慚愧に堪えません。

 その答弁の中で彼が丁寧にちゃんと答えているのに、この日本には「そんなことはない、信じられない。」とさも自分の方が真実であるかのように発言していた議員と、そうした発言ばかり取り上げる大テレビ、大新聞ばかりなのはおかしいではないかと思います。

(1)まず、前に愛媛県や今治市の人に会った記憶はないと言った事について、彼は、加計学園の人に3回会っているのでその時に一緒におられたということなのだろうと発言して会った事を受け入れました。私はそんなもんだろうと思います。私も役人の時も、大使の時も、今のポジションでも一日に何組も多くの人に会っています。その時大体はたくさんの方々がお見えになり、例えば知事室は一杯になります。その面会で、一番私が覚えているのは何の件で、どういう論点があったかということです。それでも、そう白熱した議論がなかったような話なら忘れていることが多いのですが、誰が面会に見えていたかは大変申し訳ないことながら、余り覚えていません。特に有力な人は覚えていることがあると思いますが、はっきり言うと自信はありません。ましては随行で付いてこられた人、発言しなかった人、発言しても特に論争の対象とはならなかった儀礼的なこと、抽象的なことを言われた人は、絶対に覚えていません。名刺交換も致しますが、どんどん山のようにたまるので、しばらく経つと整理をして、よほど記憶しておかなければならない人の名刺以外は処分します。だからあの柳瀬氏の答弁の発言は全く真実を語っていて、それ以外のことを言う人がいたら、その人の方がインチキであると私は思います。

(2)ある議員は、柳瀬氏が今回加計学園と3度面会したと答えたのに対し、どうして前に答えなかったかと批難していました。柳瀬氏は淡々と今治市に会ったが、愛媛県と会ったかと聞かれたので記憶の限り会っていないと思うと答えていました。それが何が批難されることでしょう。私なら「聞かれなかったから答えてなかったに決まっているじゃないか。議会では我々答弁する政府側が勝手に聞かれもしないことをしゃべると出過ぎた真似だ、ルールに反すると議員の方が怒るではないか。それを何故自分から言わなかったのだといって責めるというのはひどいじゃないか。」と言うでしょう。
 実は議会ということは、答弁をする方は自由に議論をしてはいけないのです。聞かれたことに答えるのがルールで、聞かれもしないことを言うのは良くないとされているのです。ましてや、そういうのなら、これはどうなんだというような反問をする権利はないのです。」柳瀬氏をこのことで責めるのは余りにも非道です。

(3)加計学園と会った事を、「総理に報告したか」との質問があり、柳瀬氏が「報告はしていません」と答えたのに対し、議員さんがそれはおかしいではないか、そんな大事なことを総理に報告しないなんてあり得ない。大体安倍さんの親友の学校ではないか。」と追求したことに対し、柳瀬氏は「秘書官は忙しい総理に全ての情報を上げたりしない。総理にご判断いただかなければならないと判断した案件について上げるものだ。本件は面会時には、規制改革会議の民間メンバー案に総理が賛意を示し、是非その線で進めてくれとの意向があったところで、総論的なメニュー的な議論を進めている段階だったので、個別の陳情要望を総理に上げる必要はないと判断した。」と淡々と答弁をしていました。私はそのとおりだ。秘書官たる者それでなければいけないと思いましたが、質問者は、「そんなはずはない」と言いつのっていました。
 私も今県庁のトップですが、県庁の仕事は4,000人の職員全体がやっているのです。とても大事なことは最終的な判断を仰ぎに来てくれますし、部下が必要だと思った情報は報告してくれますが、いちいち全てではありません。どれを上げて、どれを上げないかのセンスが有能な人がどうかの分かれ目となるでしょう。部下が柳瀬氏のような考え方で判断してくれれば一番良いに決まっているのではありませんか。和歌山県の部下達がそう考えてくれているか否かは知りませんが、私の所へ上がってくる情報は、理屈の上で私が必要とするであろう情報より実際は明らかに過少です。教えていてくれれば、すぐに対応できたのにというような話ばかりです。柳瀬氏をウソツキと呼ぶならば、世の中のほとんどの人はもっとウソツキでしょう。

 このほかにも、柳瀬氏の質疑の中ですらもっともっと多くの「ひどいじゃないか」と思う事がありました。一々上げるのはやめますが、批判、批難をする人々は、もし自分があちらの立場だったら、ちゃんとそうしただろうかと考える想像力がないのではないかと思います。
 国会質疑を受けて、愛媛県の中村知事が、さらに柳瀬氏を批難していました。かつて中村知事が、愛媛県の職員が会見に立ち会っているのに会ってもいないと言われては職員の名誉にかかわると言っておられたことは対しては私は支持します。しかし、ちゃんと行っているのに印象がないとか、職員も愛媛県の立場を述べたはずなのに覚えていないというのはけしからん、職員はちゃんと名刺を保管していて、柳瀬氏の名の下に経産と書き込みまでしているぞ、ウソツキではないかと息まいておられるのは私は違和感を覚えます。中村知事は私が尊敬している知事の一人ですが、上記の反応は少し想像力を欠いていると言わざるをえません。私も中村さんも知事という職にあり、私もそうですが、立派な中村さんも県内のものすごく多くの、しかも多様な方々と毎日、それぞれ色々な話題でお会いになっていると思います。その時私はとてもすべての人のことを、あるいはすべての組織の方が言われたことを覚えてはいません。自分では誠実に対応しているつもりでも、それが現実ではないでしょうか。名刺もどんどん交換しますが、全部は保管できません。ある所で整理する時に処分してしまいます。一方、例えば市町村の職員さんで、私と名刺交換をされた方は、私の名刺を結構大事に置いていて下さっているかもしれません。それが正しいのかどうかは別として、批難すべき事柄かどうかは、想像力の問題ではないでしょうか。
 私が申し上げたことは、私のような経歴を有していて、従って総理周辺でどのようなことが行われているかについて知識のある人なら多分同じ事を言われるでしょう。でも真実を求めることに全力を挙げなければならないはずのマスコミが、そういう方々に取材に行った形跡はないし、少なくとも私はそのような報道に接したことはありません。何を言っても何が出てきても、「あやしい」の一点張りです。それでは本当に「この日本はひどいじゃないか」と言いたくなります。

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