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ひどいじゃないか、日本(続)
2018年06月11日
この欄で少し前、同じタイトルでモリ・カケばかりを追いかけて、安倍総理は信用できないの大合唱をしている人たちや、マスコミの報道の仕方に多少批判めいたことを書きました。
その後も日本の状況は似たようなもので推移していると思いますが、6月4日財務省から決裁文書改ざんに関する省としての調査報告と職員の処分の発表がありました。その少し前に大阪地検からわざわざ特捜部長が会見場に現れて、種々の嫌疑がかかっている多くの職員のいずれもを不起訴又は起訴猶予とするという発表がありました。私は決裁文書改ざんに至る経緯については、私が前に推測していた通りであったし、財務省の体質なども考えると論理的であるのでそうだろうなと納得しています。
しかし、刑事罰及び懲戒処分に関しては、いささか問題ではないかと思います。刑事罰については、あの文書の改ざんがあろうと無かろうと結果は同じだったので起訴するには当たらないというような発表だったように思いますが、私はそれはどうかなと思います。文書は長短はあっても保存されるもので、その文書を見ることによって、文書作成者のその当時の考えが分かるものだと思います。特に決裁文書は、このところやたらとあちこちから出てきて、その度ごとに安倍総理の陰謀の証拠だとか言う人が、ワッと出てくるものとは違い、(そういう書き付け、メモの類いは文責は作成者のみといったもので、作成者の主観や保身、あるいは事実の調査ミスなどがどう入っているか、分からない代物です。)公的性格の強い文書であり、財務省の組織が意思決定をした時のポジションを記した公式な書類であります。従って、結論としてYES、OKだけでなく、何故YES、OKなのか、背景、経緯、根拠はどうなっているか全部書いてあるものであると私は思います。それを自己の国会答弁とつじつまが合わないから少々変更してつじつまを合わせてしまえということをすることは、許されるべきものではないと思います。結論がどうせ同じだから大したことではないとは絶対に言って欲しくないと私は思います。
国家公務員は、国のために尽くす存在であるからこそ、クビにならない、不利益処分を受けないという身分を得ているわけで、国民には、色々と文句はあるけれど信用はできるなという存在であってほしいと思います。したがって、こんな行為をした者は、法律の適用を厳格に行って、厳しい処断をすべきだと思います。
かつて日本陸軍は、張作霖を爆殺した河本大作大佐を寛大な処分とし、満州事変を引き起こした石原完爾大佐の不法行為を不問にし、政府及び参謀本部の命に背いて、戦線を勝手に拡大した軍幹部を結果オーライだからと本来なら軍法会議にかけるべきところを軍中枢に昇進すらさせました。
法に背くこと、正義にもたることを見逃したら、戦前の軍隊のように官僚組織が腐敗、堕落していきます。そういう意味で、これは私にとってもう一つの「ひどいじゃないか、日本」であります。前稿では政府を信用できないとたたく人々を批判していた私ですが、悪い者は悪いという立場は守りたいと思います。
それにしても、もう一つの問題は、忖度という行為がかくも広がっているかということであります。局長に忠義立てをして、ある意味ではおっちょこちょいで言ってしまった国会答弁をつじつまを合わせるために組織を上げて事実そのものをつぶしてしまおうなどということは、言語道断でありますが、その動機はおそらく上司の立場を守ろうとする忖度であります。ひょっとしたら、佐川局長が事実をよく確かめもせずおっちょこちょい風に答弁してしまったのも、安倍総理に対する忖度があったからかもしれません。もし、事実や論理よりも忖度を重んじる気持ちを正当化するのなら、その人は公務員失格だと私は思います。さらに言うと、本来、国有財産を売却する時の決裁文書に、申請者が首相夫人と仲が良いだとか、議員からの照会があっただとかそんな事を書くのかという思いもあります。改ざんした者も悪いが、そんなことを書いた者もどうかと思います。国有財産は国民の大事な資産なのだから、取引は合理的、理論的に筋を通してやってもらいたいと思うのは私だけではありますまい。それが、そんな背景など書きまくっていたという事自体、組織のエートスが政治の中での忖度によって左右されてきたという事をうかがわせるのではないでしょうか。地位のある人の圧力や人間関係によって、行政行為が左右されることがあってはなりません。
さらに言えば、モリ・カケ問題でばかばか出てくる「文書」と称するものにいかに総理の意向だとかいう言葉がたくさん出てくるかという事についても呆れるばかりです。公務員たるもの、自らが依存しなければならない論理があるはずで、たとえば「モリ」にすれば、売却価格の客観的算定はいかがというような事を徹底的に詰めるのが本来の担当の人々の仕事であるはずです。「カケ」で言えば、獣医師の養成数を増やすことが実状に照らして正当化できるかということであったはずです。実力者に気に入られて我が身の栄達を図ろうとか、そこまでは考えなくても、調整がスムーズに行くために、そのような背景をほのめかすようなやり方は、やはりやめてもらいたいと私は思います。
前にも書きましたが(後援会HP5月29日付け「忖度」)私は、公的機関をあずかる者として、忖度によって意思決定が変わっては絶対にいけないと思います。和歌山県庁でもそうであります。組織の長たる私のみならず、部下の職員も全員そうでないといけないと思います。外の何らかの勢力や人に対してもそうですし、中の人間関係ででもそうであります。しかし、忖度はどこから生じるか。好意を示すことによって見返りを求める心からでありましょう。したがって、組織の長たるもの。仮に誰から好意を示すために筋を曲げてまで何らかの好意をしてもらった時、断固としてそれを拒否する心構えがないといけないし、ましてや自分が筋を曲げてまで便宜を図るということをしては絶対にいけません。
