つなげ小さな命 パンダの赤ちゃん誕生

 8月14日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで、また一頭のパンダの赤ちゃんが誕生しました。永明、良浜の夫婦の9番目の子供で、メスの赤ちゃんです。お父さんの永明は現在25歳、人間で言うと70代半ばに当たるそうで、父パンダの高齢出産記録をまた塗りかえたスーパーパパであります。そういう意味で大変おめでたい事なのですが、ただ、心配な事は、わずか75gという、赤ちゃんパンダにしても大変小さく生まれたという事です。当然生命力も弱いので、何匹もパンダを育て上げたアドベンチャーワールドのスタッフが、懸命のサポートを続けています。いいニュースは、8月16日午後、この小さな赤ちゃんパンダが母親の良浜から、自力でおっぱいを飲んだということが確認されたということですが、まだまだ心配で、私などはとにかく赤ちゃんパンダの無事を祈って立ったり座ったりしているのみという状況です。

 白浜パンダの妊娠の兆候は、既にマスコミに知らせてありましたので、アドベンチャーワールドの発表に応じて、テレビや新聞もこのパンダ誕生を報じましたが、やはり予想通り、上野のパンダ誕生に比べると扱いが小さい、小さい。また文句の一つも言ってやりたくなりますが、今回は上記のようにパンダの命が心配だという非常事態でありますので、誕生そのものもお祭り事のようにはしゃいで報じるということもできないから、扱いが地味だったのかもしれません。

 しかし、全国のパンダファンの皆様、動物好きの皆様、特に和歌山県の皆様、このいたいけなパンダの赤ちゃんの無事を皆で祈りましょう。つなげ小さな命。皆様の祈りが天に届きますれば、いずれ、危機を脱した赤ちゃんパンダがまた元気な顔を皆様に見せてくれるのではないかと思います。