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大阪万博がんばれ
2018年09月24日
いよいよ今年の11月に2025大阪万博が開催できるのかどうかが決まります。国際博覧会事務局の総会で投票があるのです。思い起こせば、前の大阪万博は、1975年大阪の千里丘陵で行われ、熱狂的な盛り上がりを見せました。私もちょうど大学1年生、友人と見物に行って、中味よりも、その熱気と楽しかった思い出が頭の中に残っています。
今回の大阪万博が開催されれば、大阪の人はもちろん大喜びでしょうが、関西にとっても、和歌山にとっても、そして日本全体にとってもこんないいことはありません。
しかし、聞くところによると、ライバルが中々侮れないそうです。ロシアのエカテリンブルクとアゼルバイジャンのバクーだそうです。以前名乗りを上げていたパリが降りたので、これは楽勝かと思っていましたが、意外にもあと2つのライバルも強敵だそうです。特に、アゼルバイジャンは「日本なんぞもう既に開催もしているし、既に経済の発展した大国ではないか。その点アゼルバイジャンのような小国にとって、この万博の意味は大きいのだ、ぜひやらせてくれ」というキャンペーンを大々的にやっているそうで、実は和歌山県とトルコのエルトゥールル号事件以来の関係を生かして、私も熱心にトルコの中央政府に働きかけをしましたところ、文書で日本を支持することになろうという答をもらっていたのに、最近の情報では、同じイスラム国のよしみがあるのでアゼルバイジャンだということになっているそうです。この点申し訳なかったのですが、このように油断大敵です。
日本では、大阪府、大阪市の熱意が段々と日本全体に及び、財界では経団連会長が誘致委員会のトップになってくれていますし、政官界では総理の肩入れのもと、主管の経済産業省と外務省がタッグを組んで熱心に取り組んでくれています。
松井大阪府知事や吉村大阪市長も色々な機会に御自分で熱心に誘致活動をしておられて、これは協力して、何とか誘致を成功させたいものだと、和歌山県はちょっと外野に置かれていますが、心からそう思っています。
しかし、少し心配な事もあります。万博誘致だといって国内で特に関西の財界人が中心となってイベントが展開されていますが、どうも内々の人々への影響しかなさそうなものが多いような気がします。タレントなどもどんどん動員してがんばっているが、果たしてあの人たちが世界の人に対して影響力があるか、大阪の人たちの心に触れているだけではないかと思うのです。大阪府等からは、それぞれの自治体の世界のカウンターパートに協力依頼の手紙を出してほしいという要請があったのですが、後述の理由で、万に一つぐらいしかこれは効果がないと思います。
万博の開催の誘致は、ムードを盛り上げるのはもちろん大事ですが、それだけでは効きません。松井知事などが努力され、いいスピーチをされることは大事ですが、それにより、よくやってくれていると日本にはマスコミが報じてくれますが、投票権のある世界中の人にはそうそう届きません。
万博の場合投票権は誰が持っているかというと、中央政府です。オリンピックは各国の代表のIOC委員で、民間のあるいは元スポーツ界の有力者ですが、万博の場合は中央政府なのです。したがって、オリンピックの場合、かつての東京オリンピックの開催決定の際、和歌山県出身のロサンゼルス在住日系人フレッド和田勇さんが中南米IOC委員の元を行脚して、説得して回り、中南米票を日本が得たことで、誘致に成功したのです。また、今回の東京オリンピック誘致に当たっては、世界中で尊敬されているIOC会長竹田恒和さんの人脈がとても効果があったのではないかと私は密かに推測しています。しかし、今回はこういうルートは余り効きません。
万博に関して決定的に重要なのは中央政府です。中央政府が投票権を持っているのです。そうすると、国対国の関係、外交上の貸し借りや、各国政府が持っている候補国への印象の差が勝負を分けます。したがって、中央政府を攻略しないといけないのです。我々地方公共団体が付き合っている相手国の地方公共団体は、普通、こんなことで中央政府に影響力を行使できません。よほど力強い関係のある場合だけ可能性がありますが、和歌山県はやったふりは嫌いですから、我々のカウンターパートや関係先で、その国の中央政府に影響力がありそうな所だけ、狙い撃ちにして説得を試みました。その一つがトルコなのですが、先述の通りです。
相手の政府を説得できるかどうかは、私も大使をしていましたからよく分かりますが、大使が日頃から相手の政府をどうグリップしているか、今回どれほど熱心に相手を説得しようとしているかにかかっています。もちろん、先述のように、色々の国際情勢が大きかったりするのですが、これまでの国対国の貸し借りなどをどう利用してこれを成し遂げるかという外交力が問われています。
もう一つの誘致の成否は、外形標準です。おそらく、万国博覧会の事務局などは、客観的な比較資料を作って、投票権のある各国に流すでしょう。その時、抽象的にA国は盛り上がっていて、皆が万博を待望していますといったことは到底書けませんから、データで示せるようなものが材料になるはずです。その一つとして使えるのが、万博誘致委員会の会員数であったり、誘致決議をしている全国の自治体の議会の数だったりするわけです。だから私はこの数を増やすように大阪府にしつこいぐらい言ってきましたし、和歌山県でもその旨を県民に流して協力しようではないかと言ってきました。
その結果、和歌山県では皆が万博を応援しようと盛り上がってくれていて、誘致委員会の会員数では個人会員数が大阪、東京、兵庫に次ぎ神奈川に僅差の5位、個人以外の団体会員数は大阪に次ぎ、東京を抑えて2位に位置しています。人口、経済力から言えば、大変な数で、大阪万博のため、健気に頑張っているのです。
また、県議会はもちろん、県内全ての市町村の議会で誘致決議をしていただいています。こういう都道府県もそうそう無いと思います。
頑張れ大阪万博、負けるなよ。
