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仁坂吉伸の思い

めちゃくちゃ可愛かった!パンダの彩浜

2018年12月17日

 12月17日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで、今年の8月14日に誕生した赤ちゃんパンダの命名セレモニーが、大勢の熱狂的なパンダファンをお迎えして、行われました。私も招かれまして、ご挨拶をさせていただきました。
 赤ちゃんパンダの名前は「彩浜(さいひん)」ということになりました。アドベンチャーワールドは、この名前をつけるため、全国から「赤ちゃんパンダの名前を募集」というのをやりました。二つ年上のお姉さんパンダの結浜(ゆいひん)の時は5万5千通でしたが、今回は12万通の応募があったそうです。さらに11月からは「彩浜」を含めて4つの名前の候補を発表して、この中から選んで下さいという2回目の募集をしたところ、また応募が12万通あったそうです。その上での命名ですから値打ちがあります。「彩浜」。実に良い名前だと思います。
 その名前が発表された時、キャーという歓声が上がりました。当たった人が観衆の中にいっぱいいらっしゃったようです。彩浜と飼育員の方と来賓の我々(他は井澗白浜町長)とがガラスの檻の中にいて、外側に大勢の観客がいらっしゃるというのは中から見ると実に変な気分でした。

 その檻の中から、挨拶を求められたので、私はまた昔話をしました。私がちょうど通産省の輸入課長をしていた1993年頃、ワシントン条約の第1種の稀少動物であるパンダを中国との共同繁殖実験として輸入を認めるか否かで結構激しい論争がありました。種の繁栄のためには入れるべきという動物園派と、パンダは野に返すべきで動物園などに閉じ込めて見世物にするのはけしからんという反対派の争いでした。1種動物も動物園への輸入は認めるというのが、もともとの相場、いわば判例でしたが、最終的には両派の言い分を時間をかけてよく聞いて問題をつめていった後、円満に輸入許可をすることができました。その結果、アドベンチャーワールドでパンダは既に16頭産まれていて、既に中国に11頭を返すという大変な成功を収めたのは、本当に良かったと思います。
 その輸入許可申請の話し合いに、若い2人(実際は3人だったという説もあります。)の男女の飼育員の人が輸入課に見えました。私はそのひたむきで誠実な態度に大いに打たれ、こういう人々が世話をするというのであれば、絶対にこれは輸入許可を出すべきだなあと思いました。実際にその予測は当たり、実験は大成功になったわけです。
 そう挨拶をしたのですが、帰りがけにその時の若い女性飼育員であった中尾建子さんとお会いすることができました。今や運用部長として、アドベンチャーワールド全体を見ておられるのです。男性の方は林輝昭さんですが、その後も世界的にも大活躍をされましたがアドベンチャーワールドの専務、白浜事業所長のまま惜しくもこの世を去られました。

 パンダのパパ永明は、人間で言えば70代後半、既に15頭の子パンダのパパになっていて、今回の彩浜の誕生で永明は動物園における最高齢繁殖成功記録を塗り替えるというスーパータフガイパパなのであります。

 でも何と言っても、近くで見る彩浜の可愛いこと。目がとってもチャーミングで、彩浜を白浜町長とはさんで記念撮影という場面がありましたが、私は彩浜があまり可愛いのですぐに顔を近づけてデレデレしてしまって記念撮影の体にならなかったのではないかと思います。
 彩浜は8月14日に産まれましたが、小さく生まれるパンダの中でも大変未熟児で、通常の半分以下のわずか75gで生まれてきました。その時は命の危険を感じて、何とか生き延びて欲しいと天にお祈りしたものですが、今やすくすくと成長し、結浜よりもずっと動き回って、元気なこと、元気なこと。
 これも先輩から後輩へ、林・中尾組から始まったアドベンチャーワールドパンダ飼育員チームの汗と涙の結晶ではないかと思うものです。

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