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仁坂吉伸の思い

令和元年

2019年05月06日

 5月1日 新天皇が御即位され、令和の時代が始まりました。世は上げて祝賀ムードで、長い連休ともあいまって、何か世の中がよくなるような気分に私もなっています。考えてみますと、これまでは、それまでの天皇陛下がお亡くなりになったという悲しみと服喪の中で新しい天皇陛下の御即位がなされてきました。そういう意味で、今回のように単純に御即位と新しい御代を喜べなかったように思います。上皇陛下が数々の異論を押し切られて、御見解を発表され、それをお受けして特別立法が成立して、今回の御退位と御即位がなされたわけですから、今さらながら上皇陛下の御慧眼に頭が下がる思いがいたします。

 令和という新年号は素晴らしいと思います。字が上品で、意味も優雅です。これまでのように中国古典からとられたというのではなく、日本が誇る万葉集から取られたというのも素晴らしいと思います。何よりも、和歌山の和がついているのが、ニュースに接して第一に嬉しく思いました。更に聞いてみると、万葉集にある春の宴で梅の花を愛でる情景から取られたとのことで、これまた、梅と言えば梅の生産日本一、古来水の循環を取り入れた栽培で世界農業遺産に認定されているみなべ、田辺の梅畑が収穫期のみならず、2月、3月の梅の花の観賞でも多くの人々に愛されていて、多くの梅干しや梅酒の銘品が日本中はもちろん世界にも愛されている和歌山でありますので、益々嬉しくなりました。
 
 上皇様への感謝と令和の新天皇へのお祝いを県から公式に発表いたしましたので、以下におつけします。

               【天皇陛下の御退位に伴う知事コメント】

 上皇陛下におかせられましては、これまで常に国の安寧をお祈りになり、国民に寄り添い続けてくださいましたことを、心から感謝申し上げます。
 陛下には、若き日に、先の大戦並びに戦後の日本が受けた辛さや悲惨さを御経験になり、御即位以来、憲法に定める日本国並びに日本国民の統合の象徴としていかにあるべきかを模索してこられました。
 その一つの発露として、陛下は、上皇后陛下と御一緒に、慰霊のため国内にとどまらず海外にも御訪問になり、先の大戦の激戦地においても恒久平和を願われました。
また、平成の御代は、大規模な自然災害などの予期せぬ困難に直面した時代でもありました。頻発した災害の被災地では、人々の悲しみをわがこととし、被災された人々に寄り添い、励まし続けてこられました。
 本県に未曾有の被害をもたらした紀伊半島大水害に際しては、発災してすぐに、亡くなられた方々へのお悔やみと、被災された方々へのお見舞いの気持ちをお伝えくださいました。後日、本県の被害状況を御説明にあがった際にも、陛下が被災者に対してお心を砕いておられる様子が、ひしひしと伝わってまいりました。そして数年後の御来県の際に、被災者との御面談を強く御希望くださり、その際には、予定時間を超えて被災者の皆さんひとりひとりにお言葉をおかけくださいました。
 一方、陛下に御臨席を賜りました全国植樹祭において、大勢の子供達と御一緒にお手植え、お手播きになりました木々は、その後も子供達と共にすくすくと育っております。また、国民体育大会にも御臨席を賜る中、競技会場において選手を激励してくださるとともに、各地を御訪問になり、県民の方々に親しく接せられ、多くの県民に大きな力をお与えくださいました。
 和歌山県民は、陛下が常に上皇后陛下と仲睦まじくあらせられ、私達にお心を寄せてくださるお姿を拝し、景仰申し上げているところでございます。
上皇上皇后両陛下には、今後とも末永くお健やかにお過ごしいただけますよう、県民一同、心からお祈り申し上げます。

               【天皇陛下の御即位に伴う知事コメント】

本日、天皇陛下が御即位あそばされましたことに、心からお祝いを申し上げます。
 この度の御譲位による皇位継承を、県民の皆さんとともに奉祝できることを、誠によろこばしく存じます。
 陛下におかせられましては、上皇陛下の御意志を受け継がれ、日本国並びに日本国民の統合の象徴として、恒久平和を願われるとともに、常に国民に寄り添われ、これからの日本を新しい時代へとお導きくださいますことを大いに御期待申し上げます。
 陛下には、幼少の頃から数度御来県になり、これまで和歌山県にお心を寄せてくださいましたことに、県民一同、厚く感謝を申し上げます。
 近年では、全国高等学校総合体育大会や全国障害者スポーツ大会に御臨席を賜りました。それぞれの大会において、運営に携わった生徒や各選手に、お声かけをくださり、参加者の皆さんにとって何よりの励みとなりました。国民と共にあらせられる陛下を、心から敬愛申し上げます。
 令和の御代が、平成のように戦争のない時代になるとともに、元号の由来にふさわしい、人々が夢を大切にしながらそれぞれの花を咲かせ、共に助け合い、支え合いながら、笑顔で暮らせる新しい時代となるよう、誠心誠意、力を尽くしてまいります。

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