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仁坂吉伸の思い

自然災害とコロナ

2020年07月13日

 今年の梅雨はことのほか激しく、九州、山陰、中部地方など各地に台風並みの被害をもたらしています。お亡くなりになった方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた方々、今なお、大変なご苦労をしておられる方々へのお見舞を申し上げます。

 同時にコロナが流行っておりますので、自然災害への対策についても、コロナが影を落としています。まだ、実際の被害が出ていない時から、世の識者の方々が、災害時の避難所において、三密が発生するのが問題だと指摘され始めました。この議論は国民の想像力をかき立てたのか、マスコミのかなりの関心事となり、多くの識者がリスクを語り、対策を語るようになりました。
 そして段々と避難もワンパターンで行う必要もなく、「賢い避難」として、必ずしも避難所でなく、親しい人の家とか、自宅の斜面と反対側とかに避難しておいたらコロナ感染リスクが減るとかの議論が聞かれます。また、避難所のあり方や構造も考え直さなくてはいけないのではないかという意見も聞かれます。
 私はすべて正しい議論だと思いますが、危険もあると思います。
 大方の識者の方は、避難の重要性もすべておわかりの上でプラスαの議論として、追加的にコロナにこう気をつけるべしと言っておられるのだと思います。しかし、マスコミでは、その追加のところしか流しませんから、人々が避難は危ないと思ってしまったら大変です。
 コロナ感染もリスクがありますが、避難所でコロナに感染するリスクを考えると、すごく低い値になると思います。(仮にコロナにかかっても、それで死ぬリスクはそう高くはありません。)一方、自然災害が間近に迫り、避難をしないといけないという状況になった時にも、避難をしない場合のリスクは限りなく100%に近くなるわけで、危ないと思った時は、とにかく逃げるという今までの考え方が、遥かに人の命を救うことになるのではないかと思います。従って、県民の方々に申し上げたいのは、自然災害の恐れが高い時はコロナ下にあってもとにかく逃げて下さいということです。

 その際にもちろん当局側、避難場所を運営する側の県や市町村は、コロナの感染リスクの低減は考えておかないといけません。県では、既に市町村当局に対して、コロナ下の現状における「避難所運営マニュアル」を改訂して避難所運営上の配慮をして下さいと指導をしたところです。

 中味は簡単に言うと、入所時に検温その他の手段によって体調の悪い人とそうでない人を分けて、前者は、空き部屋などに一人で入ってもらい、後者は、大部屋ではあっても間隔をあけたり、パーティションで仕分けたりの工夫をしてもらい、トイレも別々にして、全体に消毒液や手洗い洗剤なども十分避難所に配備しておくようにお願いをしています。
 さらに、避難所の大部屋では段ボールによるパーティションを標準装備してもらうことにして、未だ装備に至っていない避難所用に、県で段ボールを調達して、避難所を運営する市町村に必要に応じ配付するということにいたしました。

 避難に関するもう1つの大事な事は、マスコミも政府も避難所と避難場所の区別をちゃんと国民に伝えないことです。避難所は、市町村が運営して、避難してきた人を市町村職員が世話をしてくれる所で、大体は、学校とか公民館とかホールとかの堅固な建物が指定されています。しかし、東日本大震災の時、津波浸水が押し寄せた標高の低い避難所に逃げた方々が何人もそこで亡くなりました。いくら堅固な建物とはいえ、津波から逃げる際には、低標高地で海や川に近いところに逃げたらいけないのです。津波の時は、そういう避難所ではなく、高い所の避難場所に逃げないといけません。そこには必ずしも建物がなくてもよいのです。和歌山県は地域ごとに地震津波の時の避難場所はここと指定をして発表し、とにかく津波が来る時間内にどの避難場所に逃げるかをそれぞれあらかじめ決めておいてくださいというメッセージを何度も何度も申し上げてきました。津波は長くても半日ぐらいでおさまりますから、避難場所で命を永らえた人は、その後自分の家が津波で壊滅していなければ、自宅に戻ればいいし、家が津波にやられていたら、被害のない避難所に行って市町村職員に世話をしてもらえばよいというわけです。その際、避難場所のリスクを評価して星が1つから3つまでの安全レベルも発表しているし、防災ナビアプリでスマートフォン上に、最寄りの避難場所や行き方が表示されるというえらい進んだシステムも和歌山県は持っていて、さらに、市町村職員がアップアップになった時に避難所の運営もできるよう、緊急機動支援隊の制度も持っていることなど、たくさんの工夫をしていますので、そのことももう一度思い出してほしいと思います。

 避難を躊躇しないようにというのは、風水害の時もそうです。避難所ががけの下とか川のほとりとかだと危ないので、避難場所は、風水害の被害が出そうにない所を選んであります。ここで、とにかく、風や水のおさまるのを待って、次は自宅へ戻るか避難所に行くというのが基本で、あとは地震津波の時と同じです。

 皆さん、風水害や地震津波はいつ来るかわかりません。来た時は命が直ちに危なくなる時もあります。そういう時、テレビや新聞でコロナが危ないと言っていたとか、えらい先生が「賢い避難」をと言っていたとかばかり考えないで、とにかく避難場所へ避難をすることを考えてください。もう一度県庁のHPやたくさんの配付物でそのことを再確認してください。
 避難所でコロナにうつらないようにするということは、県と市町村で責任をもって処置します。

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