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仁坂吉伸の思い

後藤田五訓

2020年10月26日

 菅総理大臣が内閣官房長官から総理大臣になられたので、菅総理大臣のことも書いてある、橋本五郎さんの『官房長官と幹事長』(青春出版社)という本を読んだところ、名官房長官として有名な後藤田正晴さんの「後藤田五訓」が取り上げられておりました。それは、国家公務員は、とりわけその中でも官邸で働くものは、

   一、 出身がどの省庁であれ、省益を忘れ、国益を想え
   二、 悪い本当の事実を報告せよ
   三、 勇気を以って意見具申せよ
   四、 自分の仕事でないと言うなかれ
   五、 決定が下ったら従い、命令は実行せよ

ということであります。
 「後藤田五訓」自体は、国政にまつわる中でのものでありますが、これは県庁においても、また一般的にも、大きな示唆を与えてくれる訓示であると思います。また、トップやリーダーなど上に立つものと、部下の双方のための訓示であると思います。

 このことは、県庁の役人にもそっくりそのまま当てはまると思います。国の役人が国益を想わなければならないように、県庁の役人は、「県民の利益」を第一優先に、県政全体を俯瞰しながら、大きな視野をもって仕事をするよう心掛けてもらいたいと日頃から思っています。
 また、仕事をしていく上で、幹部職員はどうしても「知事はどう考えるだろう」ということを気にしてしまうことがあると思います。それ自体が悪いことではないと思います。それぞれが、知事になったつもりで、県政を考えることは大事なことだと思います。でも単なる「忖度」では意味がありません。
 昨年の仕事始めに当たり、県庁でも私から職員に話をする機会があり、部下に「何を話したら良いだろう」と尋ねたところ、その部下から「知事を忘れ、県民を想え」という言葉が返ってきました。なかなかいいことを言う部下ですね。
そこから、次の2つについてもすぐ出てくることです。

   二、悪い本当の事実を報告せよ
   三、勇気を以って意見具申せよ

 役所でも、企業でも同じだと思うのですが、トップに立つ者にとって、二や三無くして、立派な舵取りはできません。耳が痛い情報には、たくさん大事なことが詰まっていると思います。だから、トップは聞く耳を持ち、職員は物申す意見を持たなければならないのです。私は、そんな声がいっぱい届くよう、いつも耳を大きくしているつもりです。嫌な報告は聞きたくないとか、嫌な報告を聞いて機嫌を悪くとかはしていないつもりです。

 「四、自分の仕事でないと言うなかれ」、新しい仕事が発生したとき、ついついこう言ってしまうことがありますが、これは、冗談半分に、こういう職員は和歌山県庁の職員ではないと言っています。県民のために自分の担当部署でないことでも、考え、世話をし、担当に意見を言う必要があります。

 「五、決定が下ったら従い、命令は実行せよ」、これは大事です。組織として決定するまでは、意見は必ず言わないといけないし、反論も含め、人の意見には耳を傾けないといけないが、議論が尽きたら、上が責任を取って決めないと仕方がありません。その後、さらに反抗したりすると、組織としての活動は無茶苦茶になってしまいます。トップは決まったことはやってくれているという前提で次の構想に取り掛かるからです。

 なお、「後藤田五訓」に関連して、『官房長官と幹事長』では、財務省の事務次官、日銀副総裁を歴任し、現在は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の事務総長をされている武藤敏郎さんの口癖も紹介されています。
 「部下に対して、違うと思ったら3回までは違うと言え、異論を言え、と。だが、それ以上は言うな。つまり4回以上は繰り返すなということだ。大臣などがそれでも異論を聞き入れないというからには、それは政治的な理由があるということだ。だから4回目以降は従う。しかし、3回までは言わなければいけないのだ、と。」
 立派なお話だと思います。でも、私は、これは少し違うのではないかと思うところもあります。何度でも自分の意見を言ったら良いと思うのです。自分が「おかしい」と思い、正義と信念に基づいて、意見を具申するのであれば、それに回数は関係ないと思うのです。「県民を想えばこそ」なのです。
 もちろん、正式に決定されれば、従って実行しなければなりませんが、やってみて、やはりうまくいかないと思ったら、あれは、やっぱり間違っていたのではないかという意見具申は、これまたどんどんやればよいと私は思います。

 県庁の職員も一度、「後藤田五訓」を味わって、我が身に照らしてよく考えて下さい。多分そのとおり実行してくれていると思うけれど、違ったら、頑張って、今後これを頭において努力してみて下さい。

 文殊の知恵という言葉がありますが、県庁の皆がそれぞれ県民のために良かれと思って考えたアイデアをぶつけ合って、県政を良くしていくことが最も大事で、かつ、より成果を挙げると信じています。
 もちろん、知事もちゃんと対応せねば。
 一応、ちゃんと職員の言うことは聞いていますよ。質問したり、反論したり、詰めたりはするけど。それに応えてくれている限り、嫌ったり、弾圧したり、言論を封じたりはしません。(時々、人の言うことを聞かず、質問も無視して何度も同じことしか言わない人には「質問に答えよ」と言いますが。)

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