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仁坂吉伸の思い

新型コロナウイルス感染症対策(その58)-予想外のことが、しかし大事なことを忘れずに-

2021年04月05日

 新型コロナウイルス感染症は中々しぶとく、3月21日首都圏で緊急事態宣言が解除されたと思ったら、すぐさま、宮城県で感染が急拡大し、大阪や兵庫でもみるみるうちに第三波のピークぐらいの数の感染者が出るようになりました。そこで大阪府等の知事の要請を受けて、政府は4月1日「まん延防止等重点措置(まん防)」の対象地域として宮城県、大阪府、兵庫県の府県を指定するに至りました。和歌山県も、3月上旬ぐらいまでは新規感染者がゼロの日も結構あり、全員入院体制を堅持している病床占有数も6つに減るなど収束の兆しを示していましたが、3月中旬から急拡大して、このところ新規感染者数は二桁で、20に近づく状況、病床数も全員入院ですから、あっという間にどんどん増えて、100を超えました。用意しているコロナ専用病床は最大400床で、内330床はすぐ稼働可能ですから、しばらくは大丈夫ですが、入院先の病院の関係者も大変ですし、陽性者の行動履歴を聞いて、濃厚接触者等の検査に赴き、発見した陽性者の入院調整や、陰性にはなったものの経過観察を要する方々のケアなど、多くの仕事を必死でこなしている保健所等保健医療行政に携わる職員の苦労は並大抵ではありません。

 和歌山県では昨年春の第1回の緊急事態宣言が解除されてからは、熟慮の上、感染の拡大防止には保健医療行政で立ち向かい、生活や経済を守るためには県民生活への制限は出来るだけ少なくするという方針でやってきました。もちろんその上で県民には守っていただいたほうが安全と考える最低限のお願いをしてきましたが、県民に一般的な不要不急の外出自粛をお願いもしていませんし、飲食店の時短要請もしたことがありませんし、東京や京阪神の方々が和歌山にお越しになられることも何の制約も課しておりません。そうすれば、多少はウイルスを持ち込まれる可能性もあり、感染する人も出る可能性もありますが、その時は保健医療行政の出動で拡大を防止するからという方針でやってきました。何度か危ないかなと思う時期もありましたが、大阪の直接隣県という地政学的位置づけにもかかわらず、これだけの感染で止めているのは中々えらいという評価をいただいていました。

 また、近隣の大阪、神戸をはじめ関西の各府県も、それぞれ情勢に応じて必要な時短などは行いつつ、保健医療行政も頑張り、その点、どうかと思われる首都圏に比べると、かなり感染抑制に成果を上げてきました。私が連合長を務めている関西広域連合でも常に各府県の経験の情報交換を行って、全員で頑張ってきたところです。この上は、首都圏においても、感染が少し下火になった時期を捉えて、保健医療行政を締め直し、特に良い成果を挙げている地方県のやり方を参考に、その改良に取り組んでもらいたいし、そうしなければ、また感染が拡大、爆発するぞという警句を私は盛んに発していました。

 ところが3月中旬以降、予想外のことに、その関西で首都圏以上に感染が急拡大し、和歌山県や、最優等生の鳥取県や徳島県でもかなり多くの感染が出るに至っており、私もいささか面食らっているところです。

 何が起こっているのでしょう。和歌山県に関しては、発症例全件を詳細に分析していますので状況はよく分かります。はじめは最低限のお願いとしてきたことに反して大阪などへわざわざ出かけての飲酒で持ち込まれたもので再拡大が始まっているのですが、最初の持ち込み者から感染するスピードと拡がりが以前よりもずっと大きいという特色があります。 和歌山県では今や全数変異株スクリーニング検査を自前で行っていますので分かりますが、諸外国で発生して日本に持ち込まれた変異株が急拡大しているというのが、その理由だと思います。

 この事態に対応して、3月30日、従来のお願いのうち、特に次の2点に気をつけるよう県民へのお願いを強化しました。

① 特に感染が拡大している地域に出かけての会食や接待を伴った飲酒をしないようにしてください。
(これは、感染を持ち込まないようにという趣旨です。)
② 症状が出れば通勤通学を控えて直ちにクリニックを受診してください。
(これは、変異株はとてもうつりやすいので、体調が悪い時はすぐクリニックに行ってPCR検査をして陽性者は入院してもらわないと、たくさんの人々に感染をさせてしまうからという趣旨です。和歌山県ではおよそ半数のクリニックで何らかの症状のある人は無料のPCR検査を受けられるのですから。)

 さらに3月から4月にかけては人事異動期、卒業・入学・入社期で、かつ花見の絶好期なので、どうしても感染機会が増えるということで、新しく、
・歓送迎会・謝恩会・宴会を伴う花見等を極力控えてください。
というお願いをしました。

 さらに、「まん延防止等重点措置(まん防)」が出た4月1日には、
・大阪府・兵庫県・宮城県への不要不急の外出は控える
も改めて加えて、県民にお願いをしたところです。
以上をまとめますと、以下の通りになります。

 それでもお願いしていることは最低限のことで、一番先に述べたような基本的な考え方は変わっていません。しかし、とりあえずはこれで頑張るけれど、感染の力が強すぎて、さしもの和歌山県の保健医療行政でも太刀打ちできないという事態になれば、さらに強い措置も考えなければなりません。ただ、幸いなことに和歌山県の保健医療行政関係者は志気も高く、皆困難の中で頑張ってくれています。
 これからは日本中がこの新たな脅威、変異株との闘いになるでしょう。私の「予言」は変異株のために予想外のことが起こって少々外れましたが、それでも、次の3つが大事だということは確実だと思います。

① 保健医療行政が逼迫して大変だということは明らかとしても、保健医療行政がコロナの封じ込めのための基本ラインを放棄したら、感染はそれ以降とめどもなく拡がるので、何とか行政トップの知恵と力で、他の力や資源も入れながら頑張ってほしいと思います。

② 変異株の入院患者の退院基準が、非変異株の場合より著しく厳しくなっているので、このままではあっという間に病院の病床がパンクしてしまいます。そこで厚労省は大至急変異株の感染者の感染力に関する知見を集め、それに基づいて一刻も早く退院基準を改めてほしいと思います。

③ ワクチンの接種が一刻も早くでき、かつ終了することが出来るよう、政府においても、その確保に全力を挙げて欲しいと思います。オリンピックも控え、変異株脅威に最終的に対抗できるのはワクチンしかありません。
   
 以上を望みつつ、和歌山で職員を指導しながら、時として県民の皆さんに語りかけながら必死で頑張っていきたいと思います。

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