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仁坂吉伸の思い

16年間ありがとうございました(続編)

2022年12月12日

 12月9日議会の一般質問が終了しました。議会はこれから各委員会の審議経て、12月14日か15日に補正予算案等の議案の採決をされることになっています。一般質問の中ではこの議会が私の知事として最後の議会となるので、16年間ご苦労さんでしたと議員の方々がおっしゃってくださって身に余る光栄です。その中で、玄素議員と井出議員から私の16年間を振り返りつつ、見解を述べよという質問がありました。
 玄素議員からは、県政の課題の中で、特に力を入れていかなければならないと考える課題について、その理由と考えられる解決策について3点程度述べよという質問がありました。
 井出議員からは県政16年を振り返って所見を述べた上、県民の皆さん、県会議員の皆さん、職員の皆さんにそれぞれ一言ずつメッセージを述べよという質問がありました。

 そこで一生懸命答弁として申し上げたのが、次の2つの文章ですので皆さんにご披露申し上げます。(私の記憶に基づいて書いていますので、議会の正式な議事録は、近日中に議会事務局から公表されると思いますから、記録としてはそちらをお使いください。)

【玄素議員に対する答弁】

 私は、平成18年12月に知事に就任させていただいてから16年間、常に全力投球で県政にあたって参りました。改めて思い返しますと、政策手段で、あるいは県政そのものと言ってもいいかもしれませんが、思いついたこと、やらなければならないと思ったことは全部やりましたので、もちろん上手くいかなかったこととか不十分なこともありますし、政策手段を全て尽くしても人知ではどうしようもない、過去からの宿命であったり時代の流れというようなこともございますが、やり足らなかったこととか、あるいはやらなかったことというのはございません。

 また、知事としての16年間常に心がけていたことがあります。それは、論理的に正しいことを全て実行すること。それから、自分のため、あるいは自分のポジションのために政策を考えることはやめよう。3番目は、心意気とか美辞麗句だけで具体的な行動を伴わないことを言わないようにしよう、というような気持ちで職務に務めて参りました。

 その結果か、それにも関わらずかよく分かりませんが、この16年間でこれまで和歌山県の発展を阻害してきた要因は取り除かれ、今後の発展の基礎条件の整備を進めることが出来たと思います。この基礎条件の下に、優秀で有能な和歌山県民が世界中の人々と協力しながら雄飛する素地は十分出来たのではないか、というふうに思います。現に、各産業界や県民活動の様々な分野で、若い人々も含め明るい積極的な動きが見られるようになってきました。このように、生まれ故郷和歌山県の知事として、県民の幸せのために尽くすという人生を送れたのは大変な幸せでありまして、皆様に心から感謝を申しあげます。
 後は、岸本新知事と県議会の双発エンジンで和歌山をどんどん高みに引っ張って頂けたら良いと思いますし、それは十分可能だというふうに思います。
 
 これで私の気持ちは全部なのでございますけれども、あえて課題と解決策をというご質問なので申し上げますと、お願いというかご注文というか、思うところを2点触れたいと思います。

 1つは、私が手がけてきた県政の多くの項目は、私や県庁の諸君が相当レベルの高い目標を達成するために目一杯働いて、ようやくその姿を保っているものが多いということであります。様々なプロモーションや勧誘など私も全力を挙げて取り組んできましたけども、県庁の諸君も寝食を忘れて働き、必死で世界中を飛び回り、国の政策動向にアンテナを張り、県民や産業界の皆さんを一生懸命説得して、初めて維持され前進してきたものばかりでございます。逆に言うと、手を抜くと崩壊したり停滞したり風化するものであるというふうに思います。従って、今後私はおりませんけれども、新知事や県庁の諸君が緊張感を持って政策の維持や発展に努めてもらいたいし、県議会の皆さんも鋭くそれにメスを入れてもらいたいというふうに思います。

 2つめは、私の時代に上手くいかなかったものが少しと、仕掛品になっているものがたくさんございますので、それらを仕上げていってもらいたいということでございます。
 仕掛品から申し上げますと、昨日から議論の出ております、世界ジオパークも、世界農業遺産も、エネオスの脱皮も、ロケット産業の発展も、農産品の輸出も、白浜空港のスケールアップも、串本古座高校の宇宙探求コースも、コロナの感染防止と経済の発展の両立も、少子化の克服も、・・・若者のふるさと回帰も、紀伊半島一周高速道路も津波による避難困難地域の解消も、挙げればきりがないような仕掛品ばかりでございます。それを細心の注意と不屈の意志でひとつひとつ仕上げていってもらいたいと思いますし、議会の皆様の応援とご指導を期待したいと思います。
 また、上手くいかなかったものとしては、健康長寿日本一やIRなどがそれにあたります。IRについては県議会の反対を頂きましたので頓挫していますが、所得が10%くらいアップし雇用が4万人も増えてしまうというところだったものですから、人口減に悩む和歌山県にとってはちょっと惜しい気がいたします。ただし幸い、反対の方の大半は、IR自体は賛成だけれども県の育てたプロジェクトが良くない、別のやり方でやった方がかえって早くいいものが実現する、と言っておられたので、今度はそういう別の方法で、そう言っておられた1人でもある新知事の下で実現へのレールがもう一度敷き直されたら、決定的に和歌山のためになると思う次第でございます。

 以上ご質問でしたのであえて申し上げましたが、より申し上げたいことは、この16年間県議会の皆様にはお世話になりましてありがとうございます、ということであります。この16年間の和歌山県政は、私をトップとする県庁と県議会の皆様の、正に合作であります。心から感謝を申し上げます。
 ありがとうございました。

【井出議員に対する答弁】

 大変過分のお褒めの言葉を頂きましたが、高評価を頂いたことも、無我夢中で取り組んでいたら結果がまあ良かったというようなものが多くて、初めから余裕綽々でやっておったわけではなかったなというふうに思います。それに、県政は知事一人のものではございません。たまたま私が知事の時に出来た結果ということだろうというふうに思います。県庁の職員のがんばりと議会の皆さんのご指導とご協力、それから国会の先生方や官庁の方々のご支援、何よりも県民の多くの方々のエネルギーで出来た話だと思っております。
 県政の16年を振り返って、その上で、県民の皆さん、県議会の皆さん、職員の皆さんにメッセージということでございますので、まず私の振り返っての思いから申し上げたいと思います。
 仁坂県政は、前知事の逮捕という和歌山県政史上最大の不名誉からの出発でありました。選挙をやっておりまして驚きましたことは、「応援してあげるけど、もう悪いことはしないでね。」というふうに言われたことであります。私は霞ヶ関で働いておりましたので、そういう役人は一般に頭が固いとか、冷たいとか、偉そうだとか、そういうのはよく言われることなのでございますが、まさか刑法犯にもうならないでね、と言われるとは思っておりませんでした。でも、これはやはり県民の方々の本当のお気持ちだなと思い、こういうことが二度と起こらないように、官製談合の出来ないような、かつ、建設業界のためにもなるような公共調達制度を早急に作らないといけない、というふうに思って始めたというところもございます。
 また、選挙であちこち回っておりますと、どうも元気が無いなというところをたくさん見ました。私の子どものころから見て何かおかしいと、それに道路建設などどう考えてもこれは論理的に出来ていないなというふうに思いまして、これでは和歌山県が負けるようになっておるし、県民が活躍できるようにはなっていない、というふうに思いました。従って、その障害になっているようなジャンルで多くの改革をしていかないといけないと思ったわけであります。一方財政は実は大変でございまして、それを上手くごまかしながら進めていかなければならないというところでございました。このように、近年いささか地盤沈下をしてきた和歌山県の県の勢いそういう意味での県勢を取り戻して、元気な和歌山を回復するために奮闘してきたということでございます。
 さらに、やっておりますと上手くいくこともございますが、突然苦難が襲いかかることもあります。なかでも、紀伊半島大水害を筆頭とする自然災害、鳥インフルエンザ、山火事、片付いたと思ったらコロナとの闘い、そういうものに明け暮れたところもございました。こういうものをくらうと、意気阻喪しそうになるわけでございます。ただ、最高司令官が知事ですから、最後までがんばらないといけないという思いで何とか凌いできたわけですが、凌いだらその度毎に次の備えが出来ていっております。次はもうちょっと強くなるんじゃないかと思いますが、もっともの凄いやつが襲いかかってくるかもしれない、ということだろうというふうに思います。
 ともすれば、こういう時は逃げたくなるわけでございまして、責任を他の人に、あるいは他の機関に押しつけるということをやりたくなるわけでございます。が、私は和歌山で起こったことはとにかく皆自分の責任、自分がやったことと関係するかどうかは別として、そんなことは関係なく悪いことが起こったら皆自分の責任、知事の責任、ということを思おうということにしておりました。そしたらもう逃げることは出来ないので、一生懸命がんばって正しい解を追求し続けたかなというふうに考えております。

 こうやってやって参りました結果、16年間で、これまで和歌山県の発展を阻害してきた要因はだいぶ取り除かれたような気がします。今後の発展の基礎条件の整備を進めることが出来たかなというふうにも思います。後はこの基礎条件のもとに、優秀な和歌山県民が世界中の方々と協力しながら雄飛する素地は十分に出来たんじゃないかと思っております。現に最近見ておりますと、各産業界とか県民活動の様々な分野で明るい積極的な動きが見られるようになってきました。また、特に県在住の方も関東や関西在住の県出身者の方からも、「最近はどこででも和歌山県人だということを誇って言えるようになりました、長い間ありがとう。」という言葉を頂いた、そういう時は、とても嬉しくなったわけでございます。

 これからは新しい知事の下、全ての県民が力を合わせて明るい未来を切り拓いてくれると信じております。
 そして私の願いでございますけれども、こうやって再び和歌山県が県の勢いを回復し、和歌山県の相対的地位が高まり、県民が昔よりも豊かさと幸せを感じられるようになって、県民の皆さんが過去を振り返って、「仁坂知事の頃の和歌山は今から考えると底だったんだな。」と思って下さるようになることが私の願いでございます。

 以上が私の思いでございますけれども、県議会、県民、そして県庁の職員に一言ずつメッセージをという仰せでございます。
 まず、県議会の皆様には、ありがとうと申し上げたいと思っております。きちんと県政をチェックして下さり、協力して一緒に働かせて頂いたことに心から感謝を申し上げます。
 県民の方には、やはりありがとうございました、と感謝でございます。ふるさとの、生まれ故郷の知事として16年間も働かせて下さったわけでございます。良いことは評価して下さり、喜んで下さった、そのことにどれだけ勇気づけられたことでありましょう。心から感謝を申し上げたいと思います。
 そして県庁の皆さんには、やはりありがとうございますであります。私の結構高い水準の要求にもよく応えて、本当に県政を立派に盛り立ててくれたというふうに思います。おまけに、どんどん活動範囲が広がり、自らどんどん考えて行動してくれるようになりました。
 このように、全ての皆さん、この16年間本当にありがとうございました。皆さんのおかげで、本当に楽しく生まれ故郷和歌山のために仕事をさせて頂くことが出来ました。ありがとうございました。

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