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仁坂吉伸の思い

社会実験

2011年03月28日

 社会実験という言葉が大はやりです。現政権が色々と新しい政策を行う際にこの言葉を使い、マスコミがそれをどっと流したもので、現在一種の流行語になっています。例えば、高速道路の料金ですが、どこかの路線だけ、つまみ食いで無料化がなされています。本来公平の見地からは全国で一律の合理的な基準に従って決められるべきものが、社会実験ということで、あっという間に正当化されてしまいます。本来実験という考えは、自然科学のものです。私達は理科の実験を色々習いました。これは物質や機械器具を使って行います。医学になると、これに加えて動物などで実験します。その過程で動物が苦痛を感じたり、死んだりしますが、人類の幸せのために我慢してもらっています。そうして、よほど安全だと確かめた上で治験と称して、人間に試してみるのです。
 私は、人間生活に実験を軽々しく行うことは反対です。その意味で、社会実験だと言って十分な結果予測もしないで政策を行うのは神をも恐れぬ所業だと思います。間違った政策を実験して影響を受けるのは生身の人間です。無料化がなされた高速道路で渋滞が発生し、そこからはずれたところで観光客ががた減りになる。しかも、渋滞が起こったから、じゃあやめたでは、人間は振り回されるだけです。
 私の好きなマックスウェーバーは、政治を志す学生に対して、社会を相手に決して実験をしてはいけないと諭しています。生ずる影響を恐れて責任回避のため、やたらとぐずぐずしているというのも問題ですが、生身の人間を相手にする限り、その政策でどういう影響がどう出るか、そのために打つ手として他に何をしなければいけないか、ありとあらゆることを考えに考えぬいた上で(しかもそれを迅速に行った上で)責任を持って実施することが正しいことだと思います。

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