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仁坂吉伸の思い

植樹祭

2011年05月23日

 植樹祭が成功裏に終了しました。数え切れぬぐらいの県民の皆さんに助けていただいて植樹祭を立派に行えたことは、大変な喜びです。準備はばっちり、後は雨ばかりが心配という所で、当日降るな降るなと念力をかけていたのが、開始直前になってとうとうジャーッと降って来た時はガックリ来ましたが、式典の最中は、まさに天皇皇后両陛下のお力としか言い様がないくらいピタッと雨が上がりました。そこで展開された練りに練った式典内容は、会場の参加者はもちろんテレビを通じて見て下さった全国の皆さんを感動させることができたと思います。私は、式典を見、そして参加する間、目がウルウルなって止まりませんでした。これも県庁職員はもちろん、長い間準備をし、そして参加して下さった方々のおかげです。

 考えてみたら、和歌山の総力を挙げてのものでした。植樹の神様から、未来を引き継ぐ子ども達まで、林業や製材業に苦労している人々から、自然を愛し、森を守ったり、木を愛で、山を歩くことの大好きな方々まで、金峯山寺の修験者の皆さん、奥熊野太鼓、秋津川炭琴サークル、りら創造芸術高等専修学校、和歌山児童合唱団、田辺中学校・高等学校合唱部、みどりの少年団、ボーイスカウト、ガールスカウト、県警音楽隊、そして坂本冬美さん、そして南方熊楠まで、和歌山で全国に誇りうるすべての方々が全部出てくれたと思います。東京や大阪のように何でもある県ではありません。予算もありません。その中で工夫して、力を合わせて挙行できた、総力を絞り上げた催しでした。

 思えば4年前、時の中野(緑の雇用推進)局長から全国植樹祭を受けてくれないかという申し出が国土緑化推進機構から来ていますがという打診がありました。10億円を超える出費が必要なので、引き受け手がなくなりつつあるということなのです。私は、ずっと昔ならいざ知らず、森林や原野を切り拓き、広々とした植樹会場を造成して、行われてきたこれまでの植樹祭は森林を保護し、自然環境を守ることに主眼が移った時代にどうも変だと思っていたこともあり、従来と違った、開発行為をいっさい伴わない、したがって予算も1ケタ少ないような植樹祭でもよければお受けしますが、どうでしょうとお返事しました。
 それでよしというのが回答でした。実は国土緑化推進機構も、従来型の植樹祭は、そろそろ限界だと思っていたそうです。
 ならば、歴史に残るような植樹祭をやろうではないかということで準備が始まりました。
 予算を1ケタ小さくすると決めたことで、逆に知恵がどんどん出てきました。テーマの設定も我々のみならず、高名な養老さん(ヒゲボソゾウムシを採らせて上げるからと忙しい先生を和歌山に引っ張って来ました。)やニコルさんのような識者にも入ってもらってテーマを決めました。その中で私自身も実は知らなかった林業の神様は和歌山にいるのだということも意識されるようになりました。またそのテーマを議論する中で、木や森を大事にする気持ちを未来に伝えるために大事な和歌山の子ども達に全員参加してもらおうというコンセプトが出てきて、知恵者の県庁職員が竹ポット・ドングリ・スクールステイ方式を考えてくれました。そして和歌山の誇るエンターテイナー総動員も決まって行ったのです。
 あんまりお金がないから、企画を電通みたいな会社に丸投げができません。全部我々の手作りです。コンパニオンも雇えないから、式典時の案内役も田辺高校の生徒さん達にお願いしました。それがまた、すばらしい好印象となりました。本部から見えた多くの方々、例えば国土緑化推進機構の横路会長(衆議院議長)、佐々木理事長(元東大総長)、鹿野農林水産大臣、羽毛田宮内庁長官、川島侍従長、林野庁長官らが本当によかった。今までで一番すばらしかった。これから植樹祭をやってくれる県がこれをモデルにするだろうから、引き受けてくれる県も増えてくるだろうといったような評価をしてくれました。

 今回の植樹祭のテーマは、別の角度から語ると、子ども達も含めて多くの国民に、森林と植樹の意義を理解してもらうことと、参加してもらうことでした。「森林に対する理解と参加」、実はこれが本年をもって世界中でくり広げられている「国際森林年」活動のテーマなのです。我々がこの和歌山での全国植樹祭のあり方を考えていた時、既に決まっていた国際森林年のこともそのテーマも我々は誰も知りませんでした。(そのこと自体、これを推進すべき日本国政府、特に、農林水産省林野庁の怠慢を物語っているのですが。)しかし、我々が白紙で考えた植樹祭のテーマと今年がその年である国際森林年のテーマがまったくぴったり同じであったということもまた運命的なものを感じます。

 そして、式典最前列に全県から集まってくれたあの子ども達です。代表として各校1名が参加してくれましたが、彼らも、母校には、また元気に一緒にどんぐりを拾い、竹ポットに植え、学校で水をやり、大事に苗を育て、そして地域の会場に植えてくれた大勢の子ども達、そして指導者や保護者の方々がいるのです。

 さらに田辺市、白浜町、みなべ町、上富田町の皆さん、会場や町を花いっぱいに飾って下さって、あるいは沿道に出て、両陛下を体いっぱいで歓迎して下さいました。

 交通整理や警備をしてくれた多くの警察官の方々、そして様々に助けてくれた市町の職員の方々、町内会の方々…等々に感謝申し上げます。

 実は完璧に準備をして、お膳立てをしてくれたのに、私はあちこちで少しずつしくじりました。しかし、両陛下をはじめ多くの方々のお支えでこんなすばらしい植樹祭ができました。

 両陛下は被災地の方々への御心慮、度重なるお見舞いで大変お疲れではなかったかと拝察します。それでも、多くの県民の歓迎にご丁寧にお応えになって、立派な植樹祭をどうもありがとうと私達にお声をかけて下さって機上の人となられました。苦労をかけた職員の皆さんにお伝え申し上げます。皆さん本当に御苦労様でした。心から感謝します。

 この植樹祭を顕彰し、木や森に対する我々の愛情をいつまでも持ち続けられるように県を挙げてのメモリーを残したいと考え、現在成案を考えてもらっています。

 最後にもう一度申し上げます。ありがとうございました。

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