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東日本大震災の時のいい話
2011年12月19日
フェリシモというセンスのよい商品ばかりを集めた通販の会社があります。和歌山のいい商品も採用してもらおうと働きかけをしているのですが、そのフェリシモの矢崎和彦社長とは20年くらい前からの知己です。以下は矢崎さんから教えてもらったいい話です。
東日本大震災が起こった直後に、NHKの地震速報番組がユーストリーム配信されていたそうです。それを最初に行ったのが、広島県に住む中学生で、彼は、阪神淡路大震災に遭った両親から、TVがつかなくなって、被災した人々が状況がどうなっているか分からなかったと聞かされていた事を思い出して、違法を承知で流し続けたそうです。それを知ったユーストリームもNHKも、違法なるが故にそれを妨げに行かないで、しばらくしてNHKの広報担当者がその中学生に向けて「どうぞこのまま配信を続けて下さい。後はこちらが責任を取りますから」と連絡したそうです。その後すぐNHKは自社で配信をスタートし、民放各社も追随したとのことです。
ルールは守らなければなりません。しかし、私は長い役人生活の中でルールを作ったり、直したりしてきた人間ですから、すべてのルールには、そのルールを作らなければならなかった理由があるということを人一倍よく知っています。それを忘れて、ルールにこう書いてあるからと何でも杓子定規に物事を進めようとすると“へっぽこ役人”が出来上がります。この場合、ルールの法益(理由)は、著作者(NHK)の著作権の保護です。せっかくコストをかけてアイデアを出して、労力をかけて作ったんだから、他人が勝手に流しては、その著作に対する正当な対価が得られなくなります。そんなことを許していては、そのうち誰もちゃんとした創作活動をしなくなるぞというのが理由です。まっとうな経済的利益は、侵害してはいけないのです。
しかし、大震災の時は、皆が情報がなくて恐怖に震えていました。人命だって、それによって失われる恐れすらありました。そういった事情の前には、著作権侵害なんか、ちょっと待ってくれというのが正しい対応でしょう。命が危ない時に、お金がもうからないからと行って、ルールどおり配信を止めろなどと主張する人はいないのです。事実NHKもそうでした。さすがです。中学生の勇気と善意にも感動します。
ちょっといい話でした。しかし、他山の石です。我々公務員もそれに社会的責任のある企業の人も、市民、県民もルールのもとにある理由をよくわきまえて“へっぽこ役人”のようにならないようにしましょう。既に和歌山でも、似たような話は進んでいます。
和歌山県管理の治水ダムは同時に関西電力の発電ダムでもあるのですが、今回のようなえらい大雨が来ると事前に分かっている時には、県が要請したら、発電を犠牲にしても発電用の貯水をあらかじめ放流することを了解して下さいね、と関西電力の八木社長にお願いしたら、「電気のユーザーである地元の皆さんの安全のためなら、収入がどうのなどと言っておれません。もちろん全面的に協力します」と即答してくれました。マスコミなどからは、「発電ロスを補償すると言わないと私企業はOKしないのではないか」などと懸念の声が上がっていたのですが、私は「関電のようなまともな会社が人々の安全がかかっている時にそんなケチなことを言うはずがない」と一蹴していましたが、やはりそのとおりになりました。(目下そのメカニズムを詳細に県と関電で詰めています。)今後とも心で仕事をしたいものです。
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