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仁坂吉伸の思い

石崎義公さんの話 その1 「現場」と「できないと言うな」

2012年03月05日

 和歌山県では、産業交流サロンというのを月1度くらい、紀北、紀南で開いています。特にこれからというビジネスマンが集まって、成功している先輩ビジネスマンの話を聞き、刺激を受け、また、その後ビール、ピーナツ懇親会でお互いに語らって友や商売相手を見つけようというものです。
 2月22日に開催された和歌山市のサロンに株式会社タカコ取締役会長及びゼネラルプロダクション株式会社代表取締役の石崎義公さんに講師として来ていただきました。石崎さんとは、JETROの大阪の運営審議会で御一緒で、いいことを言う人だなぁとかねがね思っていましたのでお呼びしたのですが、すごくいい話をしてくれました。
 また、石崎さんが産経新聞出版から出した『まあいっぺん聞いとくなはれ』という本を当日買ってさっそく読みました。これまた、いいことが書いてありました。

 石崎さんは、滋賀県のかなり山奥で生まれ、(会社の名のタカコは故郷の高香山からとったそうです。)中学を出てすぐ金属機械関係の職工さんとして就職され、働きながら、夜間高校で勉強し、アイデアを認められて東北大学に呼ばれ、さらに認められて米国に勉強に行き、さらに刺激を受けて創業し、さらに世界の大学者に認められて何とかという加工の難しいポンプを作って売り出すことに成功して、今やその分野で世界のシェアを70-80%も持っているような立派な会社に仕上げた人です。さらにその会社を若手に任せて、今度は、日本に残るものづくりの名人芸を有する中小企業を束ねて、共通の受発注や組み合わせによる商品開発を行うゼネラルプロダクション株式会社という会社を立ち上げて頑張っておられます。
 すごい人だと思います。皆さんこのご本を是非お読み下さい。私も大いに刺激を受けたので、いくつかそこから考えたことを申し上げます。

 第1は、現場が大事ということです。石崎さんは、もともと現場育ちですから、その実力が分かっています。えらいのは、その現場から出て経営者になっても現場重視の考え方を変えないことと、現場のそれぞれの職人さんのもつ技術を、組み合わせて、統合利用しようとしていることです。
 前者の点については、現場出身でなくても、絶対に忘れてはいけないことです。我々県政の担当者も、「県政のための県政」なんてないのですから、現場を重視して、そこから県政のタネをすくってこないといけません。産業政策をやるものは、お客さんである産業界にどんどん入り込んでコミュニケーションをはかり、実状を理解しないと話になりません。道路行政をする者は、どこが通りにくいか、どこが崩れかけてちと危ないか、どこがどこにつながって県民が何に困っているか、目と体で覚えてこないといけません。
 県庁のオフィスに座り込んで、書類上のつじつま合わせをしているようでは、その役割は十分に果たせません。だから産業別、地域別の担当者を置いているのです。
 後者の点については、そうやって得られた材料から我々県政を行っている者が政策を組み立てていかなければいけないということです。材料の中から、政策をつくり出す、そうでなければ、給料をもらっていない一般県民と何ら変わりません。必死でどうしたらいいんだということを考えることが期待されています。

 第2は、できないと言うなということです。
 役人は、いつも世の批判にさらされていますから「できなかった」時に言われるであろう非難、不利益等を最も恐れます。でも、そうやって「できない。何故ならば」と言い訳ばかりしていては、人生おもしろいはずがない。県民の方も言い訳を聞いて満足するはずがありません。
 この際どうすればできるか、必死で考えればいいのです。それでやってみますと言っちゃえばいいのです。うまくいかないこともあるから、その時はまた別の方法を付け加えたらいいのです。その時に組織は「できなかったじゃないか」と責めてはいけません。人事評価は減点主義は絶対にいけません。私が知事である限りは大丈夫です。世間も「できなかったじゃないか」とあまり責めてはいけません。できるかもしれないことを挑戦した方が、できない理由ばかり言ってやろうとしなかった人よりもずっと上等だからです。さらに言えば、世間は実はずっと賢いから、こうやって挑戦を続けている人を、失敗や未達の故に責めたりはしないと私は思います。時々あら探しが好きな人やマスコミやミニコミが事々しく言い立てるだけでしょう。
 もう一つ言えば、「お金(予算)がないのでできません」と言うなと言うことです。お金がなければ他の方法で工夫せよ、そうすればお金なしで何とかなってしまうことが圧倒的に多いと私は思います。また、本当にそれをすべきでお金がいると思ったら、次の機会(次の年度はもちろん、年度途中でも補正とか融通とか手段はいくらでもある。)に取りに行けばよい、そのための努力をすればよいだけです。私は、ずっとそう言い続けていますが、習い性になっているのか、県民からの声で「『お金がないからできません』と県の職員に言われた」という話が結構来ます。そう言わないでどうしようか考えるよう頑張って下さい。
 ついでにもう一つ言うと「自分の仕事ではありません」と言って終わりにしてはいけないともよく言っています。自分の仕事でなければ、十分な権限を持ってそれを行うことはできないのは当たり前ですが、聞いてごもっともという話ならば、その権限を持っている人に相談してやるか、または、少なくとも紹介して上げることぐらいはすべきでしょう。そこでもうまくいかなくて、やっぱり放っとけない問題であるなら、制度を作るなり、変えるなり、上にどんどん上げて、抜本的な解決策を提案すべきでしょう。

 以上石崎さんのお話と著作から思ったことの第1回目を書きました。

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